2017年02月26日

鈴木清順・耽美で儚くて

   三度びお会いして  四度目の逢瀬は恋になります。
    死なねばなりません。
       それでもお会いしたいと思うのです。……

  泉鏡花の同名小説「陽炎座」は鈴木清順監督の絢爛たる映画術が頂点を極めた代表作である。
 監督は多くの作品をとったが、「ツィゴイネルワイゼン」そして「陽炎座」「夢二」の三部作こそが
 世界の映画史への遺言だったように思う。

  艶っぽく、耽美で、儚くて、戯れた 男と女の抜き差しならない狂気と息ずかいを、スズキ・ワールド
 にしかない美意識と豊穣な色彩のなかで展開した。
  ウォン・カーウァイ、ジム・ジャームッシュ、デミアン・チャゼル いま映画を語るには欠かせない
 世界の監督たちが、口を揃えて鈴木清順監督から芸術的啓示を得たと語っている。
  筆者の作品づくりの師匠も市川 崑監督と鈴木清順監督だった。オペラの脚本づくりにも、鈴木清順の
 ドラマツルギーから多くを学び、色彩構成には多くの暗示をえた。

  彼は黒沢明の描くダイナミックでヒロイックな人間像にまったく興味がない。
  小津安二郎のような枯れた人生や家族にも興味はもたない。
  ただひとつこだわるのは鈴木清順の美意識とその世界だけ。
 死生を彷徨った戦争体験から、絶望的な色彩対比が生まれたのではなかろうか。
 どんなに悲しく哀愁漂う画面も、絢爛豪華にして派手でなければならない、というのが鈴木清順の
 美学だった。                                合掌
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2017年02月25日

歌舞伎座の金切り声

 「開場まで後10分程でーす!」
 「列に並んで、はみ出さないようにして下さーい!」
 「ほら、そこの人、歩道にはみださない! 」「列をまもってくださーい!」
 「間もなく開場になりまーす! 観覧券は各自一枚ずつ持って下さーい!」
 「観覧券は封筒から出して、切符のみをお持ちくださーい!」

 歌舞伎座の入場前、玄関のまえで開場をまつ人々の群れに、金切り声が襲い掛かる。
 金切り声の主は、松竹歌舞伎座の社員のようだ。
 若い男性なのだが、妙に音域が高くヒステリックに聞こえる。
 繰り返し繰り返し、開場を待つ観客に向って叫ぶ。
 本人は何百人もたまった観客に、繰り返し警告を発することに酔っているようにも見える。
 芝居を観に来たまともな観客は、劇場に入る前の金切り声でうんざりする。

 「はーい開場しました。どんどん前に進んでくださーい! はい、立ち止まらないで前に進んで下さーい」
 ここには日本一の劇場の雰囲気はない。スーパーの大売出しか、サッカーの競技場前と変わらない。
 歌舞伎座の社員に劇場の意味を説明するのもシャカに説法だが、こんなにひどいとは思わなかった。
 正面の大垂幕には、「江戸歌舞伎三百九十年猿若祭大歌舞伎」とあるが、江戸の芝居小屋の賑わいは、
 貧民の特売デーと化していた。テレビ宣伝で来た客の質の悪さを嘆く人もいた。

 世界中の劇場を探してもこんなに騒々しい劇場はない。
 どこの国へ行っても粛々と観客は入っていく。
 文化という名の出し物と対面する場、それが劇場の筈だが。
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2017年02月23日

清水富美加、細川茂樹、あヽカン違い

清水富美加、細川茂樹、あヽカン違い 清水富美加、細川茂樹、あヽカン違い

 このところ芸能界の揉め事が多いような気がする。
 ほされた能年玲奈、センテンススプリングのベッキー、ゲス不倫の川谷絵音、SMAPの解散騒動、清水富美加の出家引退、細川茂樹の裁判沙汰、水面下に隠れている事項を含まれれば、マダマダ多くの事件があるにちがいない。

 清水富美加の出家についていえば、奴隷契約の5万円よりも、カナブーン飯田佑馬との不倫破局のほうが、よほど大きな原因ではなかろうか。嵐や欅坂46をおさえて、水着DVDも絶好調ときけばなんでやめたのかわからない。幸福の科学としてはなんとしても創価学会の牙城をつぶしたく、小川知子以来の幸福の騎士に仕立てあげたかったのかもしれない。

 細川茂樹にいたってはますます不思議だ。タレントの横柄でわがままな態度に業を煮やした事務所側が解雇を申し渡したところ、タレントが裁判所に契約の続行、仮処分執行を訴えたという裁判だ。 マネージャーが些細なミスをすると、土下座をさせて謝らせる、運転中のマネージャーにケリをいれる、担当マネージャーが次々と辞めていくので、事務所ではもうこれ以上面倒みきれない、という理由で解雇した。それにたいして解雇しないでくれ、という訴えだからこまったものだ。家電俳優などというキワモノでは売れなくなって当たり前と本人は考えていないのだろう。 

 そもそも芸能マネージメントというのは、いろいろの問題をかかえて難しい。タレントは口をむすんでシャベラナければいいが、いろいろとしゃべるのでややこしい。どうしてもタレント価値についての認識にへだたりが生じる。本人は素晴らしい個性や感性と自惚れても、客観的には全く異なる場合がある。板挟みで苦労するのはマネージャなのだ。
 局や制作会社にお百度をふんでも、簡単にはキャスティングされるものではない。次々と新人も現れる。最近ではスポンサーからの指名もあって、事務所側の思惑もとおりにくいのだ。

 芸能界三本柱といわれるバーニング、ジャニーズ、吉本などは、ごり押しのできる事務所ではあるが、そうそうタレントの思惑どうりにはいかない。レプロ、サムディといったバーニング系列の事務所にあって不平不満は、本人の能力不足か、専属タレントの順番待ちという場合もある。
 自己認識と市場価値の齟齬が、永遠になくならないのが芸能界という浮草稼業である。
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2017年02月21日

オバカなプレミアム・フライデー

オバカなプレミアム・フライデー

 車のラジオから、不思議なアナウンスが流れてきた。
 いよいよこの24日からプレミアム・フライデーが始まります。皆さんはお買い物、旅行の計画は立てられましたか。 何を言って居るんだろう。この糞寒い中で旅行なんてできるか。昨日は強風で羽田に着陸することが出来ず、関空まで連れていかれた飛行機まであるのに、まったくとぼけた放送だと思った。

 スタッフに聞いてみると、アメリカ辺りで商売促進でブラック・フライデーとやらが当たったので、その真似をしてデフレ傾向を止めるためのビジネス・休暇だという。つい先週あたりキリスト教に踊らされたチョコレート・バレンタインに次いで、毎月月末に実施する早退買物デーのことを、プレミアム・フライデーとなずけたらしい。
 デパチカに行けば、プレミアムばやりでポッキーにも、チョコにも、コーヒーにも、最近では下着や靴下にまで、プレミアムがついて高い値段で商売しているという現実をご存じないらしい。世情にうとい官僚と、オバカな代理店がよりより集まって名ずけたに違いないイベントであることはまず間違いない。

 この国の中世の大名たちはもうすこし賢かった。
 仙台の伊達政宗公は、七夕のまつりにかこつけて、七夕飾りをつくることを奨励した。7つ飾りを決め、それぞれに金銭を大事にすること、機織りにはげむこと、漁の網づくりのこと、学ぶことの大事さを教えて、領民の生き方を善導した。
 今時の政治家は、無駄使いと遊興を奨励して国民を堕落させようとしている。アメリカの植民地政策とかわらない。 トランプとゴルフをやって嬉しかったかもしれないが、国民まで巻き込まないで欲しい。日本人の国民性はもう少し良かったように思う。この阿呆さにはあきれる。なにごとにも商人の金勘定が優先する。
 国家経済の戦略は、大企業や外国を巻き込んで、もう少し大きな視点から立案すべきで、貧しい庶民のふところを宛てにするものではない。

 どうしてもフライデーをイベント化したいのなら、「スタディ・フライデー」とか、いっそのこと「アムール・フライデー」としたら、国民は幸せを享受できたかもしれない。

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2017年02月19日

喜歌劇「こうもり」の真実

喜歌劇「こうもり」の真実

 ウィーン国立歌劇場の大晦日は、恒例のオペレッタ「こうもり」が上演される。 そして年が明けると、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の御存じニューイヤーコンサートである。
 あの誇り高い国立歌劇場がこの「こうもり」に関してのみ上演するようになったのには、第二幕の仮面舞踏会が大晦日であるにせよ「こうもり」を喜歌劇最高の作品と認めたからに他ならない。

 「オーストリアよ、結婚せよ! 戦いは他国にまかせ、オーストリアは結婚せよ!」と揶揄されるオーストリアのハプスブルグ王朝は、周辺の王朝と婚姻を繰り返すことによって、領土を手に入れ勢力を拡大してきた。当時のハプスブルグ家は、姫たちを道具に狡猾かつ巧みに周辺諸国を篭絡してきた。ヨーロッパの王室が他国の王室とやたら姻戚関係にあるのは、ハプスブルグ家のそうした考え方が今に及んでいると言われている。
 戦国時代の大名たちが娘の婚姻を利用して勢力を競い合ったのと全く瓜二つなのだ。

 このオペレッタ「こうもり」はそうした当時の王政をカリカチュアし、笑いのなかに歴史にたいするアイロニーを散りばめた傑作と言われている。
 すべてはフォルケの仕組んだ芝居という落ちも、ハプスブルグの家紋となっている鷲に対して、鷹の家紋のフォルケをもってきてパロディ化し、ドイツのビスマルクに僅か7週間で敗れた悔しさは、金持ちの銀行家アイゼンシュタインに擬して憂さをはらしている。その妻ロザリンデをハンガリーの貴婦人としたところも、ドイツに敗れオーストリア・ハンガリー二重帝国でしのいだ悔しさのあらわれなのだ。
 つまり近世ヨーロッパの狸御殿が「こうもり」そのものといえよう。

 軽井沢でこの「こうもり」が町民オペラとして上演された。大畑晃利君の脚本・演出・舞台監督・制作という大情熱の賜物だ。
 皆それぞれに楽しくやっていたが、喜劇的表現と悪ふざけは異なる、という苦言だけは呈しておく。
posted by Kazuhiko Hoshino at 22:57| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月18日

貸衣装は結婚式からデートまで

貸衣装は結婚式からデートまで

 一生に一度の筈の結婚式を貸衣装で挙げるとは、と旧世代を怒らせたのはついこの間のこと。貸衣装というビジネス・モデルが当たり前となり、両親も親族も友人たちもみんな貸衣装で間に合わすというレンタル時代になってしまった。
 結婚式を先駆けに、成人式、入学入園、卒園卒業、十三参り、葬式と人生の通過儀礼は、ほとんどレンタル業者の草刈り場と化している。

 ここへきて日常着、普段着までもが、貸衣装屋に狙われている。
 air CLOSET スタイリストが選ぶファッションレンタル…… 原宿にあふれていたスタイリスト達も仕事が少なくなってレンタル業者とコラボし素人を狙いだした。
 月に3着までなら、税別6800円
 無制限に借りるのであれば月額税別9800円
 貴女の好みに合わせてスタイリストが素敵な服を選んでくれる、というのだ。女優やタレントしか、ご縁がなかったスタイリストに、一般女子が恩恵を受けることができる。
 とくにファッション不毛の田舎から都会にでてきた女性にとって、10000円以内で憧れのスタイリストにかしずかれる快感はこの上ない満足なことだろう。
 とくに恋人とのデートの日、当日レンタル一点1800円(税別)は勝負服として凄い力を発揮してくれるに違いない。当人の好み、彼の好みをよく聞いて、スタイリストが腕によりをかけて選んでくれるブランド物とあれば、貧しいアパートの洋服ダンスより、はるかに勝負効果を上げてくれることだろう。

 業者はエア・クローゼットだけでなく、表参道にはリアル・クローゼットも用意し、センスの持ち合わせに
とぼしい一般女子を引っ張り込もうと牙を研いでいる。
posted by Kazuhiko Hoshino at 22:46| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月17日

「獺祭」ダッサイが男を喰う

「獺祭」ダッサイが男を喰う

 そろそろ春の足音が聞こえてきた。
 立春のあと、カワウソが漁を始めるころというのを、獺祭といったらしい。
 杜氏のいらない酒作りをして評判になった岩国の旭酒造、その銘柄から「獺祭」という文字に出会ったが、滅多にお目にかかることのない漢字なので調べてみる気になった。

 獺カワウソはかって日本のどこにでも住んでいた動物だったようだが、1975年宇和島で発見されたのが最後で、現在は絶滅したと考えられている。
 カワウソが春を迎えて、魚を獲ると一か所に並べて食する習慣があるところから、魚を祭るというので「獺祭」という言い方が広がった。室町時代の辞典である下学集には、「カワウソは老いて河童になる」と書かれているそうだが、人を騙すという能力に長けた動物だったようだ。
 なかでも「獺は二十歳前後の美女に化けて、男を喰う」という民俗伝承が多いことが不思議といえば不思議である。獺の丸いカラダとその怪しげな動きから、二十歳前後の美女という人間界の存在にダブったのかもしれない。昔も今も二十歳前後の美少女は人間を騙す術に長けていたのだろう。アイドルやグラビア・アイドルのスキャンダルをみていると、その思いがつのり妙に納得する。
 春になるとカワウソが魚の漁を始めるあたりも、人間の春情もやもやに被ったのかもしれない。

 酔えばいい、売れればいい、ということではなく、もう少し化学的に酒作りをしたのが「獺祭」、杜氏に頼っていた昔ながらの酒作りから脱して徹底的な化学分析を中心にすえて、最新施設で大量生産にのりだしたのが旭酒造の「獺祭」である。
 昔ながらの酒造りにノスタルジーのある人は、冬の酒蔵の煙のなかで働く杜氏の姿に日本酒のイメージを重ねるのだが、遠心分離機により切れのある味わいと、ほんのりとした甘味をつくだす技術はこれからの日本酒にとって、重要なメッセージになることだろう。
 二割三分も、三割九分も「獺祭」のもつ今様の色っぽさは、二十歳前後の美女のもつ妖術に通じるものあり、である。


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2017年02月16日

女子学生の就活にプチ整形

女子学生の就活にプチ整形

 テレビ局を辞めたのち、演出事務所は本業だったが、グループにはCMの制作プロダクション、ふたつのモデル・クラブをもっていたことがある。
 演出事務所はテレビ番組の制作、オペラ、ミュージカル、演劇の演出からファッション・ショーの制作までなんでもやった。たまにモデルクラブの女子が飛び込んできて、整形したいからどこか知らないか、という相談もあった。
 そうなると自身判断が付きかねるので、学生時代の仲間であった新橋十仁病院の梅沢文彦君に電話を回した。あの頃の十仁病院は美容整形の本家のような立場で、美しく変身した話題の女優の顔には、必ずといっていいほど十仁病院梅沢博士の所見がついていた。

 彼に電話をすると、第一声は「その女の子、整形をあきらめさせることはできないの?」と返ってきた。世間ではいろいろと噂がたっていたが、施術はあまりしたくない、美容整形は勧められないという彼の姿勢に、整形医師としての良心を感じ、信頼してモデルたちを紹介した。
 このところ疎遠にしているが、美容整形の話題がでるといつも梅沢文彦博士のことを思い出す。

 いま大学三年を迎えた女子学生のあいだでは、ひそかにプチ整形が流行っているという記事に接した。就職に見た目は関係なく、誠実に真面目に働いてくれる女子学生を当社は期待してます、と言いつつ最終面接は見た目が100で、ブスは不利ということを学生たちは知っていて、黙ってプチ整形に行くと記事は書かれている。
 就活を始める三年生の正月がプチ整形のトップシーズン、春にはみなどことなく美しく変身している。埋没法とやらで10万円前後という就活整形が、顔採用の就職突破に重要な手段となっている。
 お隣韓国の整形ブームを笑っていたが、どうやら日本もそのレベルに近ずいているらしい。
posted by Kazuhiko Hoshino at 21:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月15日

嵐山吉兆のチョコレート・三段重

嵐山吉兆のチョコレート・三段重

 今年もヴァレンタイン・デー…チョコレートの日がやってきた。
 81歳のキューピットからは、ピェール・マルコニーニが日本にきてつくったという、有り難いチョコをいただいた。チョコは恋人同士だけではなく、老人同志のメディアにもなっている。
 ままショコラ・ショーなどのみたいと思うが、軽井沢あたりでは無理難題にぞくする。ゴディバやアンリ・シャルバンティエに混じって、珍しいチョコレートをいただいた。

 京都「嵐山吉兆のCHOCOLATE 三段重」である。
 婦人画報の通販や二三のデパートで限定発売したようだが、珍しさも手伝ってあっという間に売り切れたようだ。
 吉兆の総料理長・徳岡邦夫さんと、三田市のパティシエ エス コヤマの小山 進さんの合作である。
小山さんは2011年のサロン・デュ・ショコラ・パリで最高位を獲り、世界的なショコラティエとして活躍している方なので期待して三段重を開いた。

 一段目は揚げ湯葉をモチーフにしたタブレット、精進料理のなかでもひときわ存在感のある湯葉の風味と豆のまろやかさをホワイトチヨコに混ぜ込んだミルキーなタブレット。
 二段目は道南産の眞昆布を糸状に刻んで素揚げにしたものを、そのままミルクチョコに混ぜこんだ歯切れの良さとチョコレートの口どけが面白い食感のコントラストを狙ったタブレット。
 三段目は小山シェフが吉兆でいただいた深揚げと浅上げの二種の揚げゴボウをホワイトチョコに混ぜ込んでつくった絶妙なバランスのタブレット。
 日本料理の繊細さとショコラティエのアイディアがコラボしたなかなかの三段重であった。

 ヴァレンタインに託したかずかずのチョコがあるが、パッケージだけのものから、作者の心意気に充ちたものまで、こうした商業祭に、基本的な食の文化にかかわるものが登場するのは、とても嬉しい。
posted by Kazuhiko Hoshino at 16:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月14日

サラリーマン川柳を毒見する

サラリーマン川柳を毒見する サラリーマン川柳を毒見する サラリーマン川柳を毒見する

 今年の漢字、新語・流行語大賞と共に、世相を映し出す指標として楽しいのが「サラリーマン川柳」だ。
 2017年の100選が発表されたので、5月下旬の選考を待たずに私選してみた。

「たたき上げ 育てた女子が いま上司」 (そらみみ)
        女子がますます立派になって働いているのは、東京都ばかりではない。
「会議する 準備のために また会議」 (詠人知らず)
        働けど働けど、我が暮らし楽にならず、ブラックは自己責任です。
「賞与なの? 中身はいつも 寸志です」 (企画女子)
        いつまで続く不況、そのうち儲けはみんなトランプに持って行かれそうです。
「席がない 会社も家も 電車でも」 (透明人間)
        むかし、男の甲斐性という言葉があったような気がします。懐かしさがこみあげます。
「上司より 妻の決裁 高難度」 (ナカケン)
        定年後、仕事もままならず 妻にも娘にも邪見にされて、やがて迎える夕暮れ時
「記憶力 ないから楽し 再放送」 (にほの里)
        二度と戻らない青春を忘れて暮らすシアワセもあるという。
「ものわすれ ふせぐサプリを 飲み忘れ」 (望忘仙人)
        かくして病気の話題こそが最大のトピックスとなる。
「病院で サミツトしている 爺7」 (アキちゃん)

 江戸っ子には季語いらずの口語表現で、うがち、おかしみ、かるみ、の俳風狂句がよく似合う。
posted by Kazuhiko Hoshino at 22:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする