2009年07月11日

花火の下で時間を想う。

 今日は長倉の花火だ。湯川のそんなに広くは無い河原で揚げるので大都会のイベント花火のようにはいかない。でも見物に出掛けることもなく、我が家のサロンでソファに横になり、祇園うちわで風を楽しみながらの花火ナイトもすてたものではない。おきまりスターマインにはじまり、尺玉のハートや椰子の木やミッキーマウスどこの花火も、ディズニーばやりで腹立たしいが、花火師のイメージにニッポンはないのだろうか。30分もたった頃、昔の江戸花火にあった橙ゝ色だけのスターマインが打ち上げられた。とても落ち着いたスローライフな世界が広がった。こんなこれみよがしではない落ち着いた花火大会があってもいいのに、考えるまもなく夜空はカラフルな花に占領されてしまった。ふと幼い頃の隅田川の花火になにを想っていたか、セーヌの花火のとき、軽井沢の花火の時、バラバラの時間がひとつになってコラージュされた。バラバラの時間はあつまって記憶と興奮に心がふくらむ。至福の時間だけが止まって後は消えて欲しい。人生は始まりと終わりのある時間の有限会社だと誰かいっていたが、この時を内面化していつまでも抱きしめていたい。
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2009年07月10日

男の勝負パンツ?

 勝負パンツというのは、女性専用だとおもつていたが、いつのまにか男性のための勝負パンツが登場していた。デビュー会場は原宿東郷神社、無敵東郷元帥にあやかったのか、発表後はweb上であっという間に売れてしまい、目下増産中とか。
 このSAMURAI UNDER WEARの主力商品は「甲冑パンツ」、徳川家康モデル、織田信長モデル、直江兼続モデル、上杉謙信モデル、の四タイプが先行し次々と戦国武将に拡大、伊達政宗、武田信玄、豊臣秀吉、真田昌幸、そして組合のみなさんには森蘭丸モデルもある。デザインは鎧兜をテーマにしたロングボクサーが中心、綿60%ポリ35%ポリウレタン5%で履き心地の良さそうな仕上がり、面倒見のいい女性のためには「包帯パンツ」という不思議大好きのパンツもある。戦国武将好きの歴女がターゲットだという。勝負時のイニシャティブは完全に女性の手に握られたということか。このたくましくダイナミックなデザインがかもすのは、あわれな男たちへのオマージュか、はたまた叱咤激励か、時代が産み落とした仇花に違いない。
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「脱ぐという方向で…

 行きましょう。」ヒトリ・コントの友近がやたら脱ぎたがっている。そこそこに歌も唄えた友近は、芝居の次にダイエットに励み、とうとう「あたしぬぎましょうか。」という方向に的を絞ってきた。一発屋芸人の浮き沈みは激しい。ギロッポンの歌のねずみ先輩は来年廃業を宣言し、一時は月収400万を誇った小梅太夫も3万円に減ってアルバイトを検索中とか。いまさら梅沢劇団にも戻れず悲しい日々をおくっているそうだ。流行語大賞までとったスエット芸人テツ&トモもどこかへ行ってしまった、ナンデダロウ。波田陽区もギター切りで残念!SMの女王様にしおか・すみこも衣装をぬいで三列目のクイズ芸人になっている。へんなマスクの鉄拳も、ゲッツのダンディ坂野も、桜塚やっくんもみんなガッカリだよ。エンタの神様とともに刺激的に登場した彼らに芸はなかったのか。テレビに煽てられ、テレビに媚びて、テレビが飽きてポイと棄てられて、あわれをとどめたのは一発屋芸人の人々だ。おりしも世の中は空前の大不況、安かろう拙かろうでは使われないが、安かろう上手かろうなら仕事はつづく。一発屋芸人の意地を見せて欲しい。
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2009年07月09日

離婚か、廃太子か。

 ついに出るべくして出てきたのが、橋本明の平成皇室論。いずれ天皇になるはずの皇太子と皇后になる予定の雅子さまに関する進言だ。宮内庁が雅子さまの病を「適応障害」と発表して5年がたつ。治療の途中、治療の途中といってもいっこうに治ったという事実はないのだから、絶望的なのだろう。「適応障害」とはひらたくいえば、「皇室が嫌いだ」「皇室は肌に合わない」ということだ。だから宮中祭儀にでないし、地方の公務もいきたくない。親子姉妹と銀座のフレンチなら喜んで行く、というとんでもない嫁さんだ。皇太子は「せっかくの外交をあきらめて来てくれたのだから」というが、2年か3年外務省にいたぐらいでは外交など判るはずもなく、OLなら電話番ていどだ。こんな皇后をいただかなければならない国民こそ不幸だ。この国のアイデンティティである男系天皇もくずれ、諸外国の王室からも尊敬されなくなる。神道国家の家元である天皇家が合わないのなら、さっさと離婚すればいい。それともこの国をキリスト教国にでも変えたいのか。さもなくば親子3人「廃太子」をして何処かでマイホームを営むのが常識的措置というものだろう。
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2009年07月08日

ピナバウシュを悼む。

 20世紀のダンスを創った二人の偉大な才能…ベジャールについでピナバウシュが逝った。彼女はドイツ、ゾーリンゲンで1940年に生をうけた。高度な知性と鋭利な感性をもつた彼女は、ガンにさえ侵されなければ、まだまだ時代の水平線を切り開く傑作を創り続けただろう。文学や美学で表現できない精神世界を、まったく新しい舞台表現で私たちの前に提示してくれた。
 すぐる年、ピナバウシュの作品を見に国立劇場にでかけた。客席へ足を運び思わず息をのんだ。10間間口の舞台いちめんに厚く引きつめられていたのは土、土に覆われた世界だった。そしてその大地に10000本のカーネーションが咲き乱れていた。この「カーネーション」という作品こそ彼女のターニング・ポイントといわれ、春の祭典、七つの大罪、カフェ・ミューラー、フルムーンとつづいた。「フルムーン」では舞台上いつぱいに水を放ち、水しぶきの中で変化する肉体と水のかかわりに迫った。それは水かけ祭のようでもあり、生命の祭りでもあった。世界15カ国の個性的ダンサーによる表現は「タンツテアター」と呼ばれていた。偉大な導師を失ったモダンダンスは何処へ行くのか。
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祇園町は浴衣色。

 といっても近頃流行りの下品なそれではない。白地に藍一色の正しい浴衣だ。この国の習俗のなかでもっともシンプルで美しいのが、藍の浴衣と信じているが、デザインゆかたと称するパチンコ屋の開店花のような浴衣はとても悲しい。藍はむかしから魔除けになり、肌を守って夏ばてを防ぐ効用があると信じられてきた。祇園の今年の浴衣柄は茄子のデザイン、井上流一門にしか手に入れる事の出来ない限定品だが、この日初めて袖を通し、明日からのお稽古にこの浴衣で汗を流す。
 7月7日七夕さまの今朝、花見小路のあちこちからおなじ浴衣の芸妓舞妓が出てくる。紺や朱やひわ色の帯をお太鼓に結び、白足袋に草履を履いて、さわやかながらどこかフォーマルな気分が漂う。昔ながらの日傘をさし、それぞれに八坂さんの石段をのぼり、ご本殿を一周して鈴を鳴らす。タイムスリップした風景である。家元井上八千代師以下全員が登殿し、この夏を無事に乗り切れますよう祈りを捧げる。お祓いののちお神酒をいただき、集合写真を撮る。「みやび会」という夏を迎える行事だ。この日、祇園町は浴衣いろに染まる。
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2009年07月06日

エコ・ポイントは中国製だった。

 車や家電製品を買うとエコポイントがついてくる。経済通の麻生総理が自慢げにいうのだから、この独創的なアイディアが景気を良くしてくれるのかと信じていた。ところがお手本はとなりの中国にあった。なんと3年前から一部地方で試験的に始まり、カラーテレビ、冷蔵庫、携帯電話、洗濯機を買えばお国が13%の補助をだしている。「家電下郷」というそうだが、突如襲ってきた世界同時不況にも対応し、内需拡大策としてこの2月から助成を中国全土にひろげ、対象商品はオートバイ、パソコン、エアコン、温水器などを追加、家電メーカーは前年比170%という劇的な数字を上げたそうだ。なんの商品がかえるのかも不明のまま実施した日本政府とはえらい違いだ。農村の構造的貧困にたいしても、企業参入、株式制度の導入などの実験が着々と行われ、国家の食糧対策として農村改革が進んでいる。スタンドプレイはお上手だが、なんの政策も打ち出せないどこかの国の大臣よりははるかにましといえるだろう。週末1000円の高速道も、はやく物流トラックに適用し、庶民の台所を助けてほしい。物見遊山の週末ドライブはCO2を出して地球をよごすだけだ。
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2009年07月05日

幸福は実現するのか。

私の事務所は国道18号線に面している。このところ毎日のように選挙カーが走っている。なかでも圧倒的に多いのは、「幸福実現党でございます。皆様よろしくお願いします。」妙齢の美女が車中よりニッコリと手をふっている。この胡散臭い党名はスーパーの売り出しのようだが、東大出身の夫妻がはじめた宗教団体が母体であれば、考え抜いたすえの命名だろう。この党名から世界観、政治観、そして哲学をよみとれといわれても困る。なにも考えていない主婦向けの、耳に心地いいキャッチ、小さい命を大切に熊と一緒に暮らしましょう、の類だ。安倍晋三や麻生太郎の応援をしてきたが、駄目なので政治団体をたちあげました。天皇制を廃止し、大統領制をひこう。なかなかに立派なのだが政治の直面する課題ははずし、ヘアヌード反対運動位が丁度いい。高級霊界からの真理が中心という幸福の科学はかって小川知子や景山民夫が広告塔を務めていたが、マイケル・ジャクソンの「エホバの証人」のごとく、国旗国歌を否定し誕生日を祝わず、死の記念日を祝うといった敗者の世界観が中心なのだろうか。新々宗教はどこか山の向こうにあるような気がしてならない。
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2009年07月03日

ショッピングな人々。

 いま軽井沢でイチバン人気は駅の南口にあるプリンス・ショッピング・センター。 年間レジの登録人数だけで800万人の顧客があるそうだ。雨の日も風の日も、町中が凍りついている雪の季節にも、アウトレツトには人が来ている。主役は20代からアラサーのヤングママ、週末にはパパに子供の世話と荷物持ちをまかせ女王様のごとく買いくるっている。日本のファッションへの不満がそうさせるのか、経済的不如意が走らせるのか、どこかの高校ショッピング部が調査したところ、実態は買い物大好き、買い物止まらないというたんなるマニュアが圧倒的に多かったそうだ。いつから日本人がこんなに「お買いもの好き」になつたのかは不明だが、永年貧しくつましく暮らしてきた付けが、ここえきてアウトレットの花盛りを迎えているのかもしれない。
 ブランド好みもみずからの価値観でチョイスするのは結構だが、芸能人や無責任な雑誌情報にふりまわされて、ショッピングに走るのだけはご遠慮したい。日本人の黄色い肌は、色彩に対してとてもナーバスでデリケートなのだ。くれぐれも中村うさぎにはならないようショッピングな人々にお願いしたい。 
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2009年07月01日

「おめでた婚」と改称。

 「出来ちゃった婚」最近までそう言い慣わしてきたが、その表現には言い訳と少しばかりの罪悪感が付きまとっていた。そこで今では「おめでた婚」または「さずかり婚」と呼ぶそうだ。実態は婚姻前妊娠に変わりはない。結婚を認めない両親にたいしての最終手段として有効であつた妊娠が、ゆるくなつた性意識とともに効果を失い、いまや挙式するカツプルの20%から30%が「おめでた婚」だという。式場側もドレープの多いドレスを用意したり、ブーケも香りの強いものをさけ、シャンパンのかわりにジンジャーエールをと、かげながら応援している。
 30才をすぎた高齢花嫁が煮え切らない植物男への圧力として妊娠宣言するメリツトはあるが、実態は甘い新婚時代がなく、結婚即子育てという悲しい日々が待つている。ギャルママなどは、子供が子供を生んでいるようなもので、育児にたいする知識はなく、覚悟もないので危なくて見ていられないというのが、お姑さん達の嘆きだ。周産期検診を受けず、産気ずいていきなり病院に飛び込んでくるのはあらかた厚化粧のギャルママだという。少子化対策とゆるい性道徳は両立するのだろうか。
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