去年は富士宮やきそばだったから、ことしはどちらのB級グルメを食べに行こうかというのが、テーマだ。あそこのフレンチは凄い、こっちのイタリアンは価格日本一、といっていたのが、いつの間にか世をあげてB級グルメブームとなった。たまには贅沢もしたいが、普段はB級グルメ万歳というのが、貧乏日本のメガ・トレンドである。
駅弁日本一にいく度か輝いた北海道イカメシは、「いかめしコロッケ」に進化した。だからお散歩しながら気楽に食べられる。観光客もどれひとつと手をのばす。 ながらく喜多方ラーメンに寄りかかってきた喜多方では、バンズのかわりに麺を、なかにチャーシューなどを挟み込んだ「喜多方ラーメンバーガー」が、生まれた。だからアメリカ人のような近頃の田舎の若者にうけている。石川県では、特産堅豆腐と老舗インド料理店がコラボして、豆乳ベースの白い「白山堅豆腐カレー」が生まれた。
長野にもいろいろと名産・特産の類はあるのだが、なかなか颯爽としたB級メニューが生まれない。頑迷な県民性なのか、それとも山国にありがちの味覚音痴なのか。
たとえばフルーツ王国といっていながら、フルーツ・サンドの名店がない。ぞばこそ県民食といいながら、そば餃子は見かけない。松茸は秋の名産品だが、松茸パフェはない。キャベツはとてもうまいが、キャベスパは作らない。千曲川のほとりにも、鮎カレーはないし、佐久に稚鯉の茶漬けはみかけない。ジャムや、長芋もあらゆるB級グルメに対応できる。早く生まれろ長野のB級名品だ。
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