2024年07月17日

空前のハラスメント時代

 4,50年前、「ミーイズム」というのが登場し、すべてに優先するのが「ミー」即ち「私」、自分こそが絶対神であるという価値観だった。
 そこには相手、家族、社会への尊敬はなく、忖度もなく、遠慮もなく、未熟であろうが、無知であろうが、すべて自己の感じるものこそ最上の価値観であるというものだった。
ハラスメント図1.png
 案の定、ハラスメントという言葉とともに空前のミー時代が到来した。
 中心に座る人間の人格未完成、態度不良、常識欠如、スキル不足、は問わない。
 年間8万件のハラスメントの華が猖獗をきわめている。
 曰く、 パワハラ  セクハラ  アカハラ  フキハラ  カスハラ  シンハラ  ロジハラ  マルハラ ………等々
 テレビ文化人は、ITスキルの世代間ギャップとか、昭和世代とZ世代の間隙とかもっともらしく解説しているようだが、成長過程にある人間の必然的問題点であるような気がしないでもない。
ハラスメント図2.png
 本業である「演出」の立場からいえば、演出のイメージする作品にちかずくために、スタッフ・キャストとのギャップを埋めるため、あらゆる場面でのディスカッション、リハーサル、怒鳴り合い、が発生する。やさしく対話をというような美辞麗句もあるが、要するにスキルとスキルのギリギリの差別が作品の良否を決定する。
 そこで役者が育ち、スタッフが育ち、何人かは堕ちていく。
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 そうした競争社会を否定してみんな優しく仲良くやっていこうというのが、ハラスメントのない理想社会なのだろうが、裏返すとみんなが豊かになることを目指した共産社会の失敗をみているようでもある。
 ハラスメントに関する法律を整備すべきだと、Z世代の企業家が主張していたが、法律に頼れば何でも解決するという日和見主義で、戦争の不条理など、小指ほども考えていないようだ。
 
 
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2024年07月11日

行先不明・デジタル世代の怒り

 定刻! 「もう少し待ちましょう、必ずお見えになると思いますので」ママの発言。
 タクシーがついた。一同ホッとするも、降車してきた二人は怒っている。「このカード、アドレスがないじゃない!!  アドレスがないとナビに入らなくて、タクシーが判らないのよ」
 なるほど住所が書いてなかったか、申し訳ない、と思ったが、まてよ会場は「軽井沢駅北口東雲右入る」と印刷されている。
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 ちかごろタクシーの運転手は、地名、路地名、かどの商店など、町の風景では走らない,いや、走ろうとはしない。 すべてはナビの言う通り、ナビに入らないものは存在しないのだ。ナビに入るのがあたりまえ、自然の街角・自然の森や林が記憶に残らないというフシギ人間が増殖している。
 そのナビにも流儀があるらしく、戸籍上のお役所用アドレスしか受け付けないのやら、別荘団地の名前で入力できるのやら、各種各様なのだ。その上、眼にはいるリアルな風景、情景に関心がないデジタル人間が多くなると、自然よりもデータ一辺倒で、生きながらロボット化している未来社会が現実になっている。
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 データで行動し、データで考え、データに生きる。データを幸せと感じるか、データを不幸せと感じるかが問題だ。
 それをむなしいと感じるか、むなしくないと感じるか、そんへんで後期高齢者か、Z世代かに分れるのだろう。

 話はもとに戻るが、そのカードには固定電話も印刷されていた。つまり人間の思考角度が狭くなって、ナビには電話も入るという事実すら認識していないデジタル人間の世界になっている。「とかくこの世は住みにくい」といったのは、誰だっけ、忘れた。

 
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2024年07月10日

本屋が夜逃げする

 ニューヨーク・マンハッタンの真ん中に「ブライアント・パーク」と呼ばれる小さな公園がある。
 公園のあちこちにブックボツクスが置いてある。自由に本を取り出し木陰のベンチで何時間読んでも無料である。新本も古本もあり本好きにとってはなによりの環境だ。
 すぐそばでは、ニューヨーク最古のメリーゴーランドが廻わり、名物おばさんのサンドウィッチ・スタンドにはミルクとドーナツも用意され、ちゃんとしたディナーで彼女を口説きたければ、総ガラスのこ洒落たレストランもある。
 公園前の大通りをわたると「NewYork紀伊国屋」があるので、ホッとする。日本語の情報や小説をみると何故か疲れがとれる。
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 パリ・オペラ大通りをルーブルに向かうと、中ほどにピラミデという地下鉄駅がある。その先の角にあるのが「Parisジュンク堂」だ。
 新聞、週刊誌、婦人雑誌、総合誌、から漫画まで揃っている。 やっと手に入れた文庫本を手に、可愛い民族衣装をきた娘たちがお運びするモーニング・カフエへいく。近くには製麺所と称するうどんやもある。
 セーヌ川までいけば、河岸には「ブキニスト」と呼ばれる長さ2メートル・幅60センチの本屋が300軒も軒を連ねる。青空本屋なのだが、今では写真、ポスター、風景画、ポストカード、マグネット、古本まで何でも売っている「パリの本棚」と呼ばれ世界遺産になっている。
 パリ五輪に際し、政府はブキニストの移転を企んだが、露店本屋の親父たちは「冗談いうな、俺たちはグーテンベルグが活字印刷を発明した時から、ここに本屋を開いている。500年の歴史がある。オリンピックなどという新参者に譲れるか。」と拒否、あっ晴な「ブキニスト」なのだ。
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 日本ではコロナ以来、ここ数年で本屋の半分がつぶれた。無書店自治体が全国市町村の1/4に上るという。
「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員同盟」が発足。ネット書店や図書館に対抗してリアル書店を支えようということになつた。斉藤健経産相と経済産業省の珍しい文化政策…書店振興プロジェクトチームである。 
 あれ?本屋は文科省ではなかった?
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2024年07月08日

記録的熱中症警戒アラート!!!

高温アラート.jpg
 熱中症警戒アラート!!!!!!!
 記録的猛暑から身を守れ!
 梅雨明け前から全国的に危険な暑さへ!!
 地球上では12万年ぶりの暑さ……
 老人・こどもは自ら身を守る行動を……
 テレビでは真っ赤っかの天気図を見せ、クーラーを適切に使え、水を飲め、と若い女が訳知り顔に喋っている。
 短パン、ティシャツの外人旅行客にマイクを突き出して、日本のこの暑さはどうですか? 噴水広場で水浴びしている5歳児ニマイクを向けてどお? うん、冷たい …  馬鹿も休み休み言え、と言いたくなるインタビューばかり。
毎日が熱中症警戒アラートごっこ、真っ赤な天気図をこれでもか、これでもかと見せられてはたまらない。
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 赤い空の記憶は50数年前の「腰巻お仙」だつた。
 唐十郎脚本での腰巻お仙を赤い空にとばしたのは横尾忠則だった。腰巻お仙は腰巻を取りハダカで赤い空を飛んで来る。日章旗と深紅の薔薇を下に見て颯爽と腰巻お仙は飛んできた。
 娼婦に身を落としたお仙は自ら産み落とした80人の堕胎児…はぐれ者、うらぶれ者、この世からはみだした者たちを集めて暗黒のパワーとして日本帝国の再建を試みる、といったとんでもない芝居だったが、あの時代の表情と暴力的パワーが舞台に充ちた傑作だった。
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 真っ赤な天気図には、そんな意味はない。ただひたすらに暑いぞ、熱いぞ、データで老人を脅かす。
 地球上で12万年ぶりの暑さというからには、本音は人類滅亡の暑さと言いたいのかもしれない。
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2024年07月05日

七夕飾りと独眼竜政宗

 杜の都仙台の七夕祭り、………七番丁は両脇から数日前に山から伐ってきた若竹が枝垂れ、七つの願いの七夕飾りがそれぞれに風にゆれ、風情のある静かな祈りだった。
 それが何時のころからか華やかな大きな吹き流しが主役となって、祈りの日は「イベントの日」になってしまった。 七夕飾りは軒先に飾ってその家の願いから、商店街の天井を飾る大売出しの賑やかしへ変わった。
七夕いまふう.jpg ポスター.jpg
 仙台藩初代伊達政宗公が藩民教育の一助にと始めたのが、仙台七夕の起源と伝えられる。
 夜露で墨をすりささやかな思いを短冊にしたためる……裁縫の上達を願い紙衣をつくる…おじいちゃん、おばあちゃんの長寿を祈り折鶴を折る…おこずかいに困らないよう巾着を作る…豊魚を念じて投網を編む…織物手芸が上手くなるよう吹き流しに託する。
 日常のなかの七つの心得をといたのが独眼竜政宗公の七夕飾りである。
 イベントのための演出や大売出しの目印ではなかった筈だ。
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 戦後こうした民俗行事に関する扱いが眼にみえて乱雑になつた。乱暴なうえに無知、無責任、自分勝手だ。
 浅草のサンバ・カーニバル、平塚の七夕まつり、高円寺の阿波踊り、等々……それぞれの土地風土に習俗として伝えられてきた祭りに無責任に手をだし、イベント化して自分の町の宣伝に利用する。自分たちが伝統を破壊し文化を破壊していることに気がつかない。ひとえに戦後の日教組教育やミーイズム、民族文化への無理解から発している。
 女性天皇容認論にしろ、憲法改正反対にしろ、韓国学校助成金問題にしろ、すべては民族意識の欠落からきている。
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 伊達政宗は五歳のときに天然痘を患い、隻眼で一生を送ったが、
 「歴史を読めば、最大の敵は外から来ない」と名言をのこし、さらに「この世には客に来たと思えば何の苦もなし」と江戸っ子のような格言も残している。
 独眼竜政宗は「伊達男」なのだ。
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2024年07月04日

お千度・お百度・お三度

 この国には昔から「回を重ねる」という信仰があった。
 回を重ねることにより「心が通じる」「真心が通じる」重ねないと本心は判らない、という疑心暗鬼の裏返しでもあった。
 とくに神仏への頼みごとは、何十回でも何百回でも回を重ねて、神との契約を確かなものにする必要があった。
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 七月になると「みやび会」と呼ばれるお千度参りの行事が祇園甲部にある。
 毎年新しい浴衣をしつらえ、井上流御家元以下芸舞妓全員で八坂神社にお参りする。
 それぞれにご本殿を三度回ってお参りしたのち、ご本殿に上がって神官のお祓いをうけ、夏やまいの退散と芸道精進の祈りを捧げる、まだ十代のいたいけな舞妓ちゃんから八十を過ぎんとする老妓まで同じ浴衣でともに祈る情景は見事だ。
 お百度の願いがいつのまにかお三度になり、名前だけに「お千度まいり」が残っているのが面白くもあり、人間の手前勝手が伺われる。
 境内の一隅には百度石もあり、ひそかに恋の成就を願い早朝のお百度参りを済ましている妓もいるに違いない。いまどきそんな馬鹿な、と考える向きもあるかと思うが、浮世離れした価値感や習慣が通用するのが祇園町という異界でもある。
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 祇園まつりの先導をつとめる稚児さんも、ご本殿の三度まいりから始まる。
 恋のお百度もいまやラインのお百度やメールのお百度となり、ヒソヤカナな恋のセカイも滅亡の危機にある。
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2024年07月03日

光源氏の感染症

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 祇園町の芸技さんが、真っ赤なスポーツカーを運転して、夏の初めの軽井沢にやつてきた。
 お洒落な洋服をきていても、ながい間の白塗りがファンデーションの透き間を通して、じわりと滲みている。
 「お兄さんもお歳やから」と、祇園八坂神社の「厄除ちまき」と「ぎおん団扇」を届けてくれた。このちまきに中身はない。茅に霊がやどるという日本古来の考え方に立つ厄難消除、病魔退散のため門口につるしたものだ。
 祇園祭の始まった千年のむかし、NHK大河ドラマ「美しの君へ」の頃、京のみやこは天然痘やマラリアが次々と襲い来る疫病で大変だった。都の人口の三分の一が命を落とし、東山の鳥辺山から三条河原、さらに嵐山まで死臭の絶えることはなかったと伝えられている。その病魔退散を念じ、時の朝廷のもとに始まったのが、祇園御霊会いまの祇園祭である。
 当時病魔厄災とよばれていたのが天然痘であり、マラリアであった。
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「若紫」巻   瘧(おこり) マラリアのこと
「夕顔」巻   咳病(しはぶきやみ) 流行性感冒 いまのインフルエンザ
「宿木」巻   風病(ふびょう) みだり風 神経性疾患
「夕霧」巻   脚病(かくびょう) かっけのこと
「空蝉」巻   腹の病 腸炎・下痢・便秘
「若菜下」巻  胸のけ 結核
「賢木」「総角」巻  歯のやまい
 源氏物語に登場する病のかずかずだが、一見優雅にみえる平安の都は、感染症に悩まされ続けた都市だったことが伺える。
 あの光源氏はマラリアに罹りながら、幼い若紫のもとへ通い続けた。
 平氏最後の清盛が、マラリアで死したというのもけだし当たり前だったのかもしれない。
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posted by Kazuhiko Hoshino at 20:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月28日

日本人が死ぬと中国人が儲かる不思議

 「ゆりかごから墓場まで」という言葉がある。近頃はゆりかごばかりで、墓場の議論はトンと聞かない。
 町会議員から国会議員そして目下運動中の女性候補者たち、少子化対策、子供対策、教育問題はやたら取り上げるが、高齢死後対策についてはなぜか無関心、さっさと死んでくれたらいいとでも考えているのか。老人としては多いに不満である。
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 東京博善という会社がある。廣済堂傘下の子会社であり、中国人が支配権をもつ完全な中国系の会社である。場合によっては中国共産党のコントロール下にあって本国の指令を拒否できない立場の会社だ。
 その東京博善が東京の火葬場の大部分を運営している。東京の火葬場9か所のうち7か所を運営、都が運営しているのはわずか2か所のみというから驚く。東京博善は東京の死亡者の70パーセントをコントロールし、何十億の利益を挙げている。
 生きているときには、散々領土問題やら政治体制、太陽光発電、歴史問題などで脅かされ、死んだのちも遺体処理で利益を献上する、こんなバカバカしい構造を創り出したのは誰だ。
 東京博善の経営権が中国人に握られたとき、ただちに東京都の火葬場運営から追い出すべきだろう。日本人の後始末を日本がしなくて中国人に任せるとはどういうことか。東京都は中国共産党の支配下にあるといわれても仕方がない。
 コロナ騒動のおり、いきなり小池都知事が緊急予防手術着20万着を中国に送った、という珍事を思い出した。
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 デジタル大臣の太陽光パネル調達問題にしろ、沖縄県知事の中国詣でにしろ、どうも近頃の日本は居心地がわるい。
 反日教育をしている朝鮮学校に補助金を出せ、というのも大きな不思議。カイロ大学とか、北京大学とか怪しげな話ばかりがメディアに登場。
 ちかごろの日本人は日本を忘れているのではないか。自分たちのアイデンティティを徹底的に教育し直さない限り、日本が消滅するのではないか、という危機を覚える。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月22日

東京の選挙は世界最低!!

 M字開脚の全裸女がいる。 犬たちがずらり。 となりには猫がいる。 あいだにいるのが嘘つき女。 二重国籍な昔タレント。 等々
 これが知事をえらぶ東京の選挙ポスター掲示板だという。
 冗談も休み休みにしてほしい。「表現の自由を訴えるため」とかいう全裸女は「知事」という職業とキャバクラの区別すらつかない無教養な最低の女だ。N党の某は24人も立候補させて掲示板ジャックを試みている、スーパーと間違えている。
 選挙は宣伝の場だから、供託金さえ払えばなにをやっても自由だ、と主張する阿呆もいる。
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 東京を世界一の都市にするという、できない相談を掲げて巨大な予算を自己都合で左右する。10万円の裏金など比較にならない利権を左右してきた前任者に見習って、とんでもない人々のオンパレードに成り下がったのが、今回の東京都知事選挙である。

 新聞やテレビ画面では、公選法に抵触するか、憲法には何と書いてある、想定外の選挙運動がでてきたと、無責任な報道をしているが、ナンセンスなことはあきらかなのだから、ばっさりと切り捨てればいいものを、官僚の作文のごとく血の通わない議論をしている。
 非常識なものはどこまでいっても非常識、選挙をなんと心得る、とバッサリ切り捨てる度胸もない腰抜けの選挙管理委員会に呆れる。
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 東京都というのは本当にレベルが低い。選挙民のレベルでいえば、日本の最低、いや世界の最低だろう。
 タレントの人気投票なみ、東京の未来像には関係なく、ルックスと目先の利益と野次馬根性のうえに選挙がなりたっている。
 これでは海の向こうの国を馬鹿にできない。滅びを待つ最後の東京といわれても仕方ない。 
posted by Kazuhiko Hoshino at 17:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月21日

リヨン・トラブールのオーバーツーリズム

傘の儀容列.jpg
 フランスの食の都といえば、リヨンである。
 日本でいえば京都といったところか。
 パリの有名料理人はリヨンで修行してきたという人たちが多い。
 それを見習ってか日本の有名料理学校もフランス校と称してリヨンにある。
 リヨンといっても一時間以上クルマで走ったリヨンの田舎である。高い授業料をはらい喜び勇んでフランスへ渡った若きコック志望者の多くはびっくりだろう。田舎の畑のまんなかには憧れのパリはない。古い小さなシャトーを買い取って日本料理学校フランス校になっている。あまりの不便にフランスの有名な先生がまめに教えに来てくれる環境にはない。
 それでもフランスで修行してきたというディプロマは日本で絶大な力を発揮するので、1年2年は我慢の修行をし、ふるさとに錦をかざってフランス料理店を開く。美しい若い女性がフロワをマネージしてくれたら、このうえない。華々しく開店し、2,3年経つと閉まっている、というフランス料理店というのが軽井沢はじめあちこちにある。
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 さてそんなリヨンが今いちばん頭を悩ましているのが、オーバーツーリズムだという。
 旧市街にある隠し通路トラブールだ。
 「このトラブールの住民を尊重し静かに通っていただきありがとうございます」と入口にかいてあるが、40ほどある通行自由のトラブールが観光客のあまりのルール違反に全部閉めようかという騒ぎである。中世の建物の廊下、中庭、通路、階段、花壇などトラブールは中世ヘタイムトリップできる秘密の通路なのだが、静かに歩いて歴史をかみしめる観光客がすくなくなり、騒がしく、エチケット知らずが圧倒的に多くなったのは、SNSのおかげと悩んでいる。
 京都祇園町とまったくおなじ悩みなのだ。
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 もうひとつリヨンといえば、冬の光の祭典、町中の建物が光に包まれる。見事な造形と感覚が街いっぱい、ソーヌ川の岸いっぱいにひろがってディズニーもかなわない。
 小池知事が自慢げに披露した都庁舎のプロジェクション・マッピングなど子供だましのアトラクションである。
posted by Kazuhiko Hoshino at 15:29| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする