
共謀罪に関する論議が姦しい。
一般市民を巻き込まないか? 何をもって共謀とするか。一般人のプライバシーは守られないではないか。
野党はボルトが上がって、国家によるプライバシーの侵害だと、声をあげている。ということは、一般国民にプライバシーはあると信じている、からこその発言にちがいない。国家国民の安全を第一とする政治家の常識がその程度とは本当に情けない。情報社会とはどういうものかの本質がまったく判っていない、と言える。
先頃 NSA アメリカ国家安全保障局の諜報プログラム X-Keyscoreの存在が明らかにされた。
世界中で約150か所、700以上のサーバーを介して情報を収集、世界中の通信ネットワークを捕捉しいついかなる時でも個人のすべての情報を捕捉することができる能力をもっている。
テロリストをあぶりだすためには、世界中の人々を対象にしなければならず、ワールドワイドな大量監視の
システムこそが、唯一の防衛措置だといっている。テロリストと一般人の区別など存在せず、一般人はいつ
テロリストに変貌するか、テロリストはいつ一般人に化けるか のその境界線こそが、諜報活動の最大の眼目であり、そこを突破できるソフトこそが、国家国民を守ることが出来る、と論じている。そこにプライバシーなどは存在しない。情報化社会に生きるということはそういうことだ。
2013年には、NSAからこのX-Keyscoreが日本にも提供されたと報じられている。
朝日新聞がかぎつけ、防衛省情報本部電波部に問い合わせたが、コメントは差し控えるとの、回答があった。
スパイのグーグルと呼ばれているこのX-Keyscoreによって、日本人のすべては監視されている。ゲス不倫のネット漏れなどは児戯に等しく、より綿密な情報技術によって貴方は護られているのだ。