2017年08月31日

ダブダブ・ルックの源流

ダブダブ・ルックの源流

 足より細いタイツをはいていた女性にタイツといって叱られ、レギンスよと言われレギンスと言い直し、日本には昔からももひきというアイテムがあって同じだな、とウンチクして嫌われたことがあった。
 とにかくカラダの線を出さなければファッションに非ずというのが、ここ数年の傾向だったが、アラブ難民の拡散とともにダブダブが流行ってきた。ヨーロッパでの最大の嫌われ者、イラン、イラクからの難民は皆ダブダブ・ルック、目ざといファッション業界がこれに眼をつけた。

 身体の線に自信のある白人たちは、チャンスさえあればカラダを露出したがるが、プロポーションに恵まれない東洋人はすこしでも隠そうとする。その意味からもイスラム教徒のヒジャブやブルカは日本人向きなのだが、アメリカ人と勘違いしている日本人は、イスラム・ファッションを軽蔑してフレンチ伝来でないと納得しない。
 そこで今年のファッション傾向なるものが、ダブダブでナチュラルだからとてもいいの、と急速に町を彩り始めた。表参道も銀座もだぶだぶ女が颯爽と歩いている。
 フッションの背景にあるのはときの世界情勢という認識が皆無の大和撫子にとって流行という紋所さえあればすべてよしなのだろう。

 スキニーパンツは棄てて、トロンとしたワイドパンツを手に入れる。
 パンツが嫌ならスカートでもいい。パラシュート・スカート、或いはバレリーナ・スカート、ロングスカート、いずれにしても長くてダブダブ感100パーセントなのがいい。少し遅いけれどウェストには布地のリボン括りなどあってもいい。
 トップスはレースのジレなど重ねて、そこはかとなくオシャレなブラの存在を知らしめる、というのもかなりの高等戦術である。
 見る人の目線をなるべく下にもってきてナチュラルに着こなせれば、まず第一ステップは成功。履物はペタンコがバランス良く、ブランドもののスニーカーやサンダルが意外に良くうつる。仕上げはやや大ぶりのアクセサリーや、w使いのネックチェーンで完成する。

 今シーズンのダブダブルックも、EUを悩ませた難民問題の解決とともに、やがて忘れ去られていく運命にある。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする