2017年09月02日

池田満寿夫も石原裕次郎も

池田満寿夫も石原裕次郎も

 20年に渡って松代の地で頑張って来た池田満寿夫美術館が閉館した。
 池田満寿夫は長野出身の版画家であり、芥川賞作家でもあった。小布施の竹風堂という栗菓子の名店が、池田の作品に惚れコレクションしたのが、美術館設立の動機だった。
 栗おこわのプロデュースでは万全の竹風堂だったが、美術館の運営については失敗したのだ。とくにここ数年、池田満寿夫美術館から風を起こしたアートな話題は、皆無だったように思う。
 有り余る才能で、池田満寿夫は銅版画にとどまらず、油彩、コラージュ、彫刻、陶芸、映像、映画、文学と
作品の分野がひろかったから、池田満寿夫の世界から発するイベントはかなり自由に企画できた筈だ。何故もっとイケダワールドをベースに暴れなかったのか、不思議である。
 美術作品が美術館のなかに鎮座して観客が来る時代は、もうとっくに終わっている。

 国立版画美術館でもあれば、世界的な価値をもつ江戸浮世絵歌麿、北斎からから池田満寿夫まで収蔵展示して、日本の文化として伝承していけるが、そうした美術館もないことが残念である。
 文部省は岩盤規制をひいて、あれも駄目、これも駄目といって加計学園をいじめるまえに、美術行政の穴を
埋めるべきだろう。

 小樽にあった石原裕次郎記念館も閉館した。一時はあれほどきた裕次郎ファンも年老いたということだろう。
 映画スターの記念館というのは、名作映画が沢山あるというのが必要条件なのだ。スターのカリスマ性と時代が生んだ名作がだぶってこその記念館だ。
 足が長くてカッコ良かっただけでは映画愛好家はこない。
posted by Kazuhiko Hoshino at 15:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする