2017年11月04日

その機能いらないでしょ、余計な親切大きなお世話

その機能いらないでしょ、余計な親切大きなお世話

 「余計な親切、大きなお世話」この国のガラバゴス化した家電群が、次々と韓国勢、中国勢に敗れ、結局技術移転どころか、そっくり母屋を取られた例は、シャープ、東芝、ソニーをはじめ数えきれないほどある。
日本人の属性があまりにも細かく、いらない親切をまねいてしまうので、結局ドツボにはまり、コストを無視して、いらない機能を追っかけてしまうのだ。

 パリのアパートについていた韓国製の洗濯機を思い出す。こまかい指示やメモリは一切なく、洗濯物と洗剤をほおりこんでスイッチ・ポン、洗濯が終わり、乾燥が終了するまではドアはあかない。一定温度に下がるまではロックされている。それだけ、メーカーの判断にしたがうだけで、素人は黙っていろと言った作り方なのだ。余計な手加減は不必要、これだけの機能で充分といったシンプル構造、当然コスパもいいにちがいない。

 それに引き換え日本の洗濯機、外出先からスマホで遠隔操作ができます。仕上がりもお客様次第、ソフトにもハードにもできます。洗剤も入力していただければ、その洗剤の特性に合わせた洗濯をいたします。……親切すぎてうろたえてしまうのだ。
 そこまでやる必要があるのか。その分せいぜい安くしてくれたほうが、ずっとうれしい。世界の常識10万前後、日本のスーパー洗濯機40万円、まったく無駄な企業努力だともいえる。

 「晩ご飯何がいいかな?」「寒いので、煮込みハンバーグは如何ですか」「肉料理が続いているので、魚料理は如何ですか」この電子オーブンレンジには、450種類のメニューが用意され、AIが調理履歴や冷蔵庫の食材、その日の気温によってオススメのレシピを紹介してくれるという。パン・ピザだけで100種類、スイーツ100種類のメニューを持っている。

 他国の製品との差別化を図るために努力してきた結果、複雑すぎて普通の人々のライフスタイルに合わなくなってしまったのが、日本の家電製品といえる。まず足元の暮らしを見つめなければ、世界中の人々から愛される製品はつくれないだろう。
posted by Kazuhiko Hoshino at 00:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする