2017年12月06日

壇蜜ならぬ「だん滿」さん祇園に生まれた

壇蜜ならぬ「だん滿」さん祇園に生まれた

 祇園甲部に芸妓 壇蜜ならぬ「だん滿」が生まれた。
 芸妓といっても立方をする芸妓ではない。つまり舞手ではなく、唄と三味線でお座敷を務める。お姉さんは三味線のベテランだん祐さんである。京風なはんなりとした芸風よりも、どちらかと言えば都会的な歯切れのいい三味線をひくお姉さんの妹としてお披露目した。
 長唄や三味線方は年々少なくなっているので、こうした芸妓がでてくるのは、祇園町としては歓迎なのだ。

 だん滿さんは、かってロック・シンガーだった。和歌山で生まれ、関西で活躍し、のちに東京に演奏の場を移して活動していた。実姉の小愛さんの影響から、祇園に伝わるにほんの芸能に興味をもち、いつしかギターが三味線に変わっていった。いまどきの若い女性としてはかなり珍しいほうである。

 祇園町では何年か前、三味線からギターに変わった舞妓さんがいた。結局その舞妓さんは祇園を抜け、東京新橋からでて、いまでは新橋の名妓になっている。
 ギターに惚れて祇園町から引き、普通のお嫁さんになった舞妓さんもいる。そうしたなかで、ロックから三味線にかわって長唄を習っていこうというのだから貴重な存在である。この先ははたして何時まで続くか、ということだ。

 外の世界とは全く違うルールのなかで、修行をつづけなければならないので、自由奔放な都会生活を送ってきた若い女性には覚悟がいる。礼儀作法や一年とおしての通過儀礼にもこまごまとした約束事がある。そうしたことをひとつひとつ覚えながら、まずは祇園言葉を身につけて、この花街になじんでいかなければならない。
 積み重ねた歳月がはじめて三味線にうつって、祇園町のはんなりに育っていくことだろう。

 「だん滿」さんの努力と精進に期待している。
posted by Kazuhiko Hoshino at 14:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする