2018年01月17日

くまもんの末路が見えた

くまもんの末路が見えた

 日本文化の底の浅さと幼稚性のシンボルともいえる、縫いぐるみ商売にようやく終わりを告げる光がみえてきた。海外のイベントなどで、とくに政府主催のジャパンウィークなどで、パーティのクライマックスに登場するクマモンに遭遇すると顔から火が出るほど恥ずかしい。招かれたかの地の識者もどうしてここに子供のアイドルが登場するのか全く理解できない。カンヌの映画祭などでは、まわり中から非難をあびた。
 主催者の脳みその問題なのか、それとも代理店のレベルの低さか、制作プロダクションまたは構成者の下品と無知によるものなのか、第三者には判別付きにくいが、すくなくとも先進国でのイベントに縫いぐるみはお止めになるべきだ。日本の文化はそんなに幼稚ではないし、世界から尊敬される伝統も持っているのだから、もう少し王道をいかないと日本の現実が馬鹿にされる。

 今日の話題はその「くまもん」にまつわること。いままで熊本県内の業者に限られていた「くまもん」のデザイン使用の権利が、今年から海外業者にも解放されることになった。当初予想だにしていなかったくまもん人気で、中国などのネット通販で売られていた「くまもん」54個中本物は3個しかなく、あとはみな偽物だったという調査結果がでた。
 そこで熊本県は考えた。ならばいっそ使用権を解放して高いローヤリティをとったほうが儲かるではないか、という小あきんどの根性だ。そのうち上海辺りの旧租界沿いに、熊本県クマモン著作権管理センター中国支部などができて閑古鳥がなく風景が見れるかもしれない。

 デザイン盗用、偽物については、いつも中国が俎上にあがる。取り締まっても取り締まっても成果があがらない。日本人は単純に商売上のモラルとして捉えるが、大きな間違えだ。
 もともと中国には著作権という考え方がごく最近までなかった。人間の創作物を人間が利用してどこが悪い、人間の創作したものだから人間が使用することは人間の権利であるという考え方だった。
 そこに資本主義が入ってきて著作権だ、著作物だ、二次使用にも金払えといってきた。いまは資本主義が強いからとりあえず拂っとこか、という対応なのだ。ついこの間まで A面ビートルズB面美空ひばり のレコードを売っていたお国柄なのだから、中国の地方までの著作権管理はまず不可能と考えたほうが正しい。奥地まで資本主義的商法が徹底するのには、何十年もかかることだろう。
 熊本県の目論見はまず100パーセント失敗が見えている。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする