2018年05月06日

ギターの最高峰・ギブソンの倒産

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 君はレスポール派か、それともストラト派かと言われた、全世界の若者憧れのギター・メーカー「ギブソン」が倒産した。
 1952年に発売されたギブソン・レスポールはまさに伝説の名器だった。この年レスポールが発明した世界初の8トラック・テープコーダーもアンペックスから発売され、ギブソンの名声は最高潮だった。 おりしもレスポール&メリフォードの歌ったVaya Con Diosが世界的ヒットとなり、ギブソンの名はレスポールと共に超ブランド化した。

 当時はまだギターがフルバンドにとって代わるとは誰も想像していなかったが、ギブソン・レスポールという世界初のエレクトリック・ギターの発売をきっかけに、音楽はロックンロール、そしてロックの時代へと変わっていった。
 ピアノのスタンウェイ、ヴァイオリンのストラドヴァリウス、などに並んでギターのギブソンの地位は不動になった。ブルースの王様B.B.キング、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、さらにビートルズのジョン・レノンも愛用していたのが、ギブソンだった。

 倒産理由は海外事業の失敗と伝えられ、多分マネーゲームに浮かれて阿呆な不動産事業などに手を出したのだろうと想像されるが、こうした楽器メーカーは、一途にギター創りに邁進することがいちばん、代替わりしてジャンク・ファンドから資金調達して異業種参入などすると取り返しのつかないことになる。
 メープルとマホガニーの特性をすべて抑え、ざらついた荒っぽく激しいサウンドを創り出せるのは、ギブソンをおいて他にないというプライドこそが、企業の優位を創りだすことができ、メーカーに永遠の保証をもたらすのだ。

posted by Kazuhiko Hoshino at 17:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする