2018年07月08日

パリの日本食事情

パリの日本食事情 パリの日本食事情

 パリの日本食は、ニューヨークの日本食を遥かに越えている。残念ながら質というよりは、量でこえているのだ。
 オペラ・ガルニエからルーブルに向かう左側の裏道に入ると、まず日本食レストランの多さに驚かされる。半分はラーメン屋である。古典的なさっぽろ・ラーメンから、池袋・西新宿発祥の新興ラーメンまでそろっている。ひところ町中にあった中国人やベトナム人によるエセ・ラーメンはだいぶ淘汰された。
 九州に発する一風堂などが、あちこちに支店をだし、彼の地の食習慣にフイットするようメニューの工夫を重ねている。

 うどんも頑張っている。浪花の薄味を標ぼうする店から、さぬきや、喜心、国虎屋まで、うどんビストロがある。
 国虎屋では、かけうどん、月見うどん、納豆うどん、天ぷらうどんから、冷たいざるうどん、タヌキざるうどん、さらにご飯、丼物として牛丼、かつ丼、炊き込みご飯、いなり寿司までそろえて、うどんビストロの名声をえている
 蕎麦も真面目な蕎麦やがあってかなりの水準だ。サンジェルマンのカフェ・フロールとドウ・マゴの間をはいったところには「円」という名のそば・レストランがある。山梨で本格的な修行をつみ、いまでもその日の分を手打ちにしてだしている。客層もハイレベルなフランス人が多い。

 本格的な日本食では「奥田」にとどめを指す。もとは東京の銀座で人気の高かい店だが、ココロザシをもってバリに店をかまえた。寿司やと懐石料理だ。そのうえ魚がまずくては、良い日本食はできない、というので魚の卸もやっている。
 パリの超高級ファッション街アベニュー・モンターギュ近くに店を構え、財界やファッション業界のエリートを迎えてる。

 そうしたパリの日本食を支えているひとつに「山下農園」がある。東京、横浜生まれの山下朝史・尚美夫妻が経営する農園だ。パリから20分ほどの郊外にあるささやかな農園で、日本からの野菜の種にかぎって無農薬・有機で栽培している。
 言葉を換えれば、日本野菜のオートクチュール、パリの一流レストランに納入してよろこばれている。
 ここのカブは KABU de yamashita とフランス人シェフの間でもすっかり人気が定着している。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする