2018年09月01日

あす死ぬる いのちも知らず 秋刀魚焼く

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 中国、韓国の漁船やら台湾の大型船が来て根こそぎ獲っていってしまうので、今年は秋刀魚が期待できないと伝えられ、がっかりしていたところ、突然に根室、花咲港で秋刀魚の豊漁が知らされ、とにかく嬉しい。
 港の保冷庫が満杯でどうにもならず、花咲の街ではスーパーでも魚やでも、秋刀魚を無料で配って突然の秋刀魚景気に湧いている。

 秋刀魚は冬から春にかけて餌を求めて北上し、秋になると栄養を蓄えたっぷりと太って産卵のため南下する。その通り道が北海道道東沖なので、ここで水揚げされる秋刀魚は日本一といわれている。
 この日本一の秋刀魚…高鮮度生サンマが通販で手にはいる有難い時代だ。刺身にも塩焼きにもなるピカピカの生サンマ、眼も白くくちばしの先は黄色の獲れ立て1.9s、13尾から14尾が通常6.400円のところ、大漁サービス4.780円で、クロネコ便で送られてくる。

 サンマに含まれるエイコサペンタエン酸というのが脳梗塞、心筋梗塞の予防に効くし、さらにドコサヘキサエン酸なる含有物が脳の回転をよくしてくれるというので、相方にサンマの夕食をせっつぐもなかなかに実現しない。
 妄想だけが目黒のサンマになってすこし悲しい日々なのだ。

 「煙また 味のひとつや 初秋刀魚」(狩行)
 七輪をパタパタしてのサンマの煙たさも忘れがたい。
 近頃では若い女性がテレビで、フライパンなら煙も出ないで美味しく焼けます、等ととんでもない料理自慢をしている。煙がなくてなんの秋刀魚ぞ、といいたいが、都会のマンション暮らしでは煙を楽しむこともできないのだろう。
 秋刀魚の煙も知らずになった料理人には、鬼おろしの大根の美味さも判るまい。 結局パリの日本人向け短期講習で勉強した中途半端なフレンチしかできないのだ。

 剛力彩芽のIT狂いに怒った明石家さんまも、彼女からもらったプレゼントをすべて投げ捨てたと、発言していた。
 「さんま苦いか塩っぱいか、そが上に熱き涙をしたたらせ、さんまを食うは いづこの里のならひぞや」  別れも告げず去っていった剛力の後姿にさんまは涙したのだろう。

 「あす死ぬる いのちも知らず 秋刀魚焼く」(鷹女) 
      焼くときにサンマの脂に引火することがあるので、火事にご注意を(消防庁)、おおきなお世話である。


posted by Kazuhiko Hoshino at 18:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする