2018年10月01日

ほぼ松茸、バカマツタケの夜明け

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 秋の味覚といえば「松茸」にとどめをさす。
 韓国やブータンに行けば、それなりの「松茸」文化はあるが、日本人のそれほどこだわったものではない。料亭では、松茸のお目見得です、とばかりに早出の焼き松茸やら、土瓶蒸し、松茸ご飯など登場し、座敷の話題となる。

 信州上田の奥には別所平があり、平のまわりには松茸山がてんてんとある。
 秋になると十数軒の松茸小屋が、山の頂上から山裾にかけて開店する。開店といっても素朴な山小屋で、よしずの周りにビニールの屋根、丸太の骨組みはいつでも撤去できるという小屋で、最近はようやくトイレが臭気遮断のハンバ風トイレに変わった。
 「松茸 味わうなら 信州上田 見晴台」新聞には立派な広告がでている。千曲川コース¥5150(税込)から、お土産に生松茸一本付きの20000円近くのコースまである。松茸酢の物、松茸土瓶蒸し、松茸茶碗蒸し、松茸天ぷら、松茸鍋、松茸ごはんと、それぞれにそれなりの松茸料理である。

 最近は「バカマツタケ」が話題をよんでいる。
 味も香りも食感も、姿かたちも松茸そっくりなのに、松茸の仲間にしてもらえず永年品種差別の可哀そうなマツタケである。2015年にようやく政府の「高級菌根生キノコ栽培技術の開発」委託事業として助成金がでるようになったので奈良の森林技術センターが、雑木林での人工発生に成功した。研究・開発も金次第なのだ。
 松くい虫のおかけで危機に瀕している松林を必要とせず、コナラ、ミズナラ、クヌギ等の雑木林に生えるという点からも、松茸の後継マツタケとして有力視されている。

 香りのしない「マツタケモドキ」や、奄美大島で少しばかり自生する「ニセマツタケ」、あるいは韓国産の、カナダ産のマツタケに心惹かれることなく可哀そうな名前の「バカマツタケ」で秋をむかえることになるのだろう。
 スポーツ番組などみていると、人間も新品種がぞくぞくと登場しているが、マツタケも新品種の時代を迎えたのだ。

posted by Kazuhiko Hoshino at 13:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする