2019年02月23日

国民を人々に書き換えた新聞

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 平成31年2月23日土曜日、朝刊を開いた。
 いやまだ開いていない。正しくは朝刊を手にした。見出しの大文字が眼にとびこんできた。
 皇太子さま「人々と共に」59歳に 新天皇即位へ決意 とあり、皇太子バストサイズの顔写真が添えられている。 近頃は天皇にかかわる記事も二面やら三面に追いやられ、時に社会面の隅にのっていることもあり、ああ随分世の中は変わったなあと思うこともある。
 が今朝の新聞は何かおかしい。著しく違和感を感じた。

 皇太子さま「人々と共に」という大見出しに違和感を感じたのだ。人々と共には間違ってはいないのだが、なにかが変だ。
 国家国民を象徴する立場の人の言葉としては当然「国民と共に」というべきだろう。人々と共にというのは、左翼系のひとたちが好んで使う用語でもある。
 皇太子にこんなに国民や国家へのこだわりが無いのでは、どこかの大臣ではないがガッカリである。天皇という象徴たる地位につかれるのだから常に国民と共にあってくれなければ困る。人々と共にでは、金子みすずの詩程度で天皇即位への決意には遠い。

 合点がいかないので皇太子会見全文4面をよんでみた。 なんと会見全文にはとんでもなく国民が多い。
 国民の幸せを願い…国民と共にありたい…国民の中に…国民にすこしでも寄り添い…国民と接する…国民を思い…国民のために祈り…国民につねに寄り添い…国民と心を共にし…国民と苦楽を…以下国民が20か所近くでてくる。
 人々を探してみると、わずか三か所しかない。

 新聞社の体質というのはこうした処に出てくるのだと、納得した。20か所の国民を無視し、わずか3か所の人々を大見出しにする。この新聞社は多分天皇制廃止論にたっているのだろうと推察した。メディアリテラシーの良き見本であった。
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2019年02月22日

いま月額制がアツイ

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 ついこの間までコスパコスパと連呼していたとおもったら、今やすべてが定額制安価プランになってしまった。
すこし気取って表現すれば、サブスクリプション・サービスというのだそうだ。

 ラーメン好きはやたら多い。日本人の国民食ともいえよう。そのラーメン好きを狙って定額制にしたのが、「野郎ラーメン」。
月8600円払えば、一か月間毎日ラーメンが食べられる。12杯で元の取れる値段だから、18食は無料ということになる。自由に食べられる種類は、豚骨野郎780円、汁無し野郎830円、味噌野郎880円の三種からとある。

 今様お弁当サービスは POT LUCK 平日限定のこちらはチケット制。6.12.20.Ticketsと分けられて 4080円、7800円、12000円とチケットが増えるに従い割引率が上がっていく。

 食後のコーヒーは CAFE PASS 30caps が4860円。登録すれば好きなコーヒー店、または行きたいコーヒー屋が選べてメニューチョイスして
スマホを見せればOKというなんともコスパに優れたサービスである。

 呑兵衛には「乾杯アプリ GUBIT」がある。月980円で毎日一回飲み放題、店側はサイドメニューで稼げればという目算らしい。

 女性たちは洋服も買わなくなった。お洒落心が無くなったのではなく、定額制レンタルで充分、クローゼットも無限にある訳ないし、流行も次々変わるし、レンタルが一番という意識が浸透してきたという訳である。
 オフィス・ガールを中心に人気をあつめているのが「AIR closet」月額6800円と9800円の2コースがあり、それぞれ月3点と何点でも着られる無限コースがある。用意されている服は300ブランド、10万点というから凄い。いちいちプロのスタイリストがコーデしてくれるというからこんな便利な仕組みはない。心配するサイズもバスト77〜94、カップA〜I、ウェスト58〜70、ヒップ84〜95、SMLとすべてに対応している。
 「ZOZO TOWNよさようなら AIR closet こんにちわ」の世界になっている。
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2019年02月20日

クローン文化財より「本歌写し」が正しい

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 ワイドショーの高名なキャスターが、「これは凄い、文化の歴史が変わりますね」
 一体なんだろう?そんな凄いことが起きるなんて。余程の新発見かな、とみていたら、芸大教授のなんとか先生がこのたび発表するのが「クローン文化財」と称する日本の国宝の数々、4億画素のカメラを駆使して撮影したデータを3Dプリンターで立体化したもの、というのが実態だった。

 すでに完成している作品が紹介された。
 歌川広重の美人画、奈良のお寺の釈迦三尊像、敦煌の莫高窟、ブリューゲルのバベルの塔、そのほか陶器やら書の数々、キャスターは盛んに興奮し、はしゃいでいるが、何かがおかしい。クローン文化財と騒いでいるが、歴史をインスパイアできるほどの出来事なのか。むかしから贋作は腐るほどあったし、ルーブル美術館の廊下ではイーゼルを立てて、画学生たちがいつも名作の贋物を描いている。腕を上げるには名作の偽作に励むのがいちばん良いといわれてきた。

 日本の美術の世界には、昔から「写し」という作品があった。名品になぞらえて無名作家が作った偽物だ。ただこの偽物は「写し」として誰もとがめない。
 より細かく精巧に作られた作品は、「本歌写し」として人気を集めた。
 クローン文化財などという怪しげな名前をつけなくとも、堂々と「本歌写し」として公開すれば、日本のユーザーはそれで納得する。
 海外でもクローン文化財などという怪しい呼称ではなく、日本伝統の「本歌写し」として公開したほうが、より識者の注目を浴びることだろう。いま日本語の表記は静かなブームを呼んでいるから。

 クローン文化財を振り回している芸大教授とワイドショウのキャスターは、もう少し勉強なさったほうがいいかもしれない。
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2019年02月19日

孤独こそ最強の人生

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 おひとり様向けビジネスが注目されている。
 ある調査によると日本の男は世界でもっとも孤独な人々であると結論ずけられている。それ故、「孤独のグルメ」などというひとり外食を楽しむオジサンの物語が人気をよんだりする。ここではオジサンは孤独を楽しんでいるが、一方では「孤独死」などとネガティブな孤独もある。

 いま平成という時代の検証がさかんにおこなわれているが、生涯未婚率は男女ともに急速にふえている。50歳時点で一度も結婚歴の無い人は、平成元年と平成30年を比べると、男性は5パーセントから24パーセントに増え、女性は4パーセントから15パーセントに増えた。そのうえ熟年離婚率も男女ともに3倍の伸びを見せ、平成という時代は日本を世界一の孤独大国にした時代でもあった。

 そこで光を浴びているのが「おひとり様向け極上サービス」の数々。
 長きに渡って団体客様を追っかけていた旅行会社は、おひとり様用の豪華な旅の開発に力を入れている。「本物の秘境をみる」中国奥地ツアーから、京都嵐山の別邸で清水寺住職と壱対壱で語り合うツアー、パリ・ミラノオペラ座の特別席で楽しむツアー等々、インドアでは箱根のブック・ホテルで静かに読書を楽しむ参日間、高級感のある個室で頭の先から爪の先まで男を磨くビューティ・プログラム等、、なかには知らない同志をくっつける相席屋という孤独から逃げたい人用ビジネスもある。

 孤独を楽しみたい人、孤独が好きな人、やむ負えず孤独な人といろいろだが、確実なことは孤独はこれからも増えていくという現実だ。
 人生如何に生きるか、孤独こそ最高の鍛錬である。「人を相手にせず、天を相手にせよ」西郷隆盛の言葉である。
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2019年02月16日

疑惑のスーパーマーケット辻元清美

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「あなたは疑惑の総合商社だ!」と叫んで鈴木宗男に迫ったのは辻元清美だ。
 がいま我々が知りうる情報では「辻元清美あなたこそ疑惑のスーパーマーケットだ!」といいたい。新聞を中心にしたメディアは、疑惑にみちたこの辻元清美という立憲民主党国会対策委員長を追及しようとしない。片山さつきは叩いても、辻元清美は叩かないといったリベラル左翼の申合わせ事項でもあるのかと勘ぐってしまう。

 学生時代あのテロ集団連合赤軍のメンバーと同棲していたというのは衆知のことだが、ピースボートを立ち上げ、ピョンアンに寄港できることになったと涙ながらに語った辻元の顔を覚えている。あの頃から辻元は北朝鮮のスパイではないか、という無責任な噂がひとり歩きするようになった。左翼の闘士として国会に登場したのは土井たか子のひっぱりだったが、国会議員ならぬ国壊議員を自称し、国会の秩序をこわすことに情熱をかたむけてきた。

 2004年には辻元は有罪判決を受けている。2年の懲役、5年の執行猶予、勤務実態のない秘書をでっち上げ、その分の給与1870万円を詐取し、かつ逮捕後に口裏合わせをして証拠隠滅をはかったという罪で、逮捕訴追され、彼女も全面的にみとめたという事件だった。
 最近では北朝系の韓国人弁護士から政治献金をうけ、ばれたらその金を後援会につけかえたという事件もぁった。

 関東圏のメディアでは報道されていないが、昨年夏には関西生コン事件という大疑惑犯罪があった。
 正しくは全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部疑惑事件なのだが、大坂、京都、奈良、各府警の公安が動いた大事件だった。生コンの上納金の先には、ヤクザ業界と政界があるといわれながら、いままで公安も手をこまねいていた。生コン業界のドン武健一以下40人近い人間が逮捕されたが、真相は藪の中、ただ日頃から辻元清美は「大坂のお父ちゃん」と広言してはばからなかったことから、武健一とはずぶずぶの関係だったことが判る。

 このように疑惑のスーパー辻元清美だが、赤軍人脈、北朝鮮ルート、生コン関係とどれをとっても、この国に不利益をもたらす反日政治家ということが明確だが、メディアが全く触れず何かにつけて森友だのと騒いでいることが不思議である。
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2019年02月12日

王様の夢がチョコレートに

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 2月14日が近ずくと、いたわりのメッセージが届く。
 「いつまでも元気でいてください。」「健康に気をつけていいお仕事をしてください。」老人にたいするいたわりの心情が届く。とても有り難いが、同時に情けなくもある。日没が近づいていることがわかる。
 「スキ!」「つくったよ!たべてね!」 そんな元気なメッセージは、遠くへいってしまった。
バレンタインデーは人生の前半にはとても良く効くが、後半には毒なのだ。

 去年、友人の新居を祝ってベルギーのブリュッセルを訪れた。
 グランプラスの辺り、ギャルリー・サンチュベールからエチューブ通り、グランサブロンの辺りはチョコレート・ショップが溢れていた。ご存知ゴディバ、王室御用のガレー、ノイハウス、ダルシー、コルネ、レオニダス、マリー、ヴィタメール、ピエール・マルコリーニ、ラ・ペルジクグルマンド、パッションショコラとそれぞれに工夫をこらし、あるいは渋く、あるいは華やかにショコラの香りが通りに溢れていた。
 「はじから食べてみる?世界中のチョコのレベルが判るよ」「糖尿病で殺す気か」と笑ったが、何故ベルギーがチョコレートの覇権を握ったのか不思議だった。

 17世紀の中頃には修道院の薬剤師が、薬としてチョコレートを売っていたという銅版画が残っている。
 それをベルギーの産業に育てたのは、ベルギーの王様レオポルト二世だそうだ。19世紀、ヨーロッパの王族たちはみな植民地の経営に乗り出していた。レオポルト二世もあちこちと植民地を探し、コンゴに眼をつけた。1884年にはコンゴをベルギーの植民地と認めさせ、以来カカオの木のプランテーションが一気に進められ、今日のカカオ流通の道が開けた。コンゴでは良質なカカオがつくられ、ベルギーがチョコレートの王国になったという次第だ。

 日本ではインスタ映えするチョコに人気が集まっているが、私的にはガレーのミニバー12gのいろいろとか、帝国ホテルのチョコレート・プレートのようなケレンのないチョコが美味しい。


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2019年02月11日

沖縄県民投票のナンセンス

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 いよいよ今月に迫った沖縄県民投票ほど、壮大な無駄使いはない。三択などナンセンスだ。
 民主主義はひとりひとりの国民の意見を集約したものだと充分判っているが、それぞれの責任範囲を超えて示威行動をしていたらきりがない。言うまでもなく国政は政府がとりしきるものであり、県政は県知事が責任をもつ。沖縄の県政についていちいち外国の大統領に訴えに行くなどという行動は日本人の知性を疑われる行動だ。
 韓国人の国際条約を超えた行動にいちじるしく嫌悪感をもつ日本人は多いが、県民投票の結果をもってトランプ大統領のもとに参じるとは、韓国人のそれと変わらない。

 第二次世界大戦後、日本はいかに沖縄をふたたび日本にとりもどし、同胞として運命をともにしたいと努力してきたことはいうまでもない。
沖縄の奇跡は、返還いらい本土からのあらゆる援助、資金投下なくしては考えられなかった筈だ。

 米軍の駐留は日本の強力な再軍備なくしてはしかたのないことだ。誰が見てもあまり頭のよくない首相が、沖縄の基地は最低でも県外などと、思い付き発言をしたことからあらぬ方向へいってしまった。その首相の暗愚さは、普通の日本人はすぐに気がついたが、沖縄の一部勢力はこれさいわいと基地反対運動に結びつけた。
 国を守る、国防は政府の責任だし、激動する東アジアの情勢をみれば、沖縄の地が如何に重要かということは誰にでも判る。アメリカが防衛しようが、日本がみずから防衛しようが、地政学的に沖縄は最前線になるのだ。
 中国はすでに琉球は中国の領土であると発言しているし、習近平による領土的欲望はとどまるところをしらない。

 沖縄の一部プロ市民は中国になりたいのか。それとも中国の工作員か、そんな錯覚さえ覚える。軍備を整えなければ、中国はすぐ沖縄に手をのばしてくることは明々白々だ。尖閣への日常的侵略行動をみればわかる。
 沖縄の人々が独立をめざし、中国の植民地になりたいのなら、致しかたないが、そうでなければ、三択投票などというオバカな無駄使いはただちに止めるべきだ。あなたたちに国防の責任はなく、政府政権こそが、たえず隣国の情勢をにらんで準備しているのだから。

 沖縄県民投票は、玉城デニーのパフォーマンスに利用されるだけで、事態は一歩も前にすすまない。
 摩文仁の丘で万歳を叫びながら、太平洋に身をなげた兵士と県民のきずなは、なんだったのだろう。

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2019年02月10日

「股間にオタマ」とアキラ100%

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 牛肉すき家の馬鹿店長がSNSに流失させた「股間にオタマ」のパフォーマンスが、地上波テレビで話題になっている。
 お客様の牛丼に盛り付けるためのオタマを自分の股間にあてて、おちゃらけて見せるといったオバカな行動だが、TV文化人たちがもっともらしい解説をくわえ、人手不足の今こうしたアルバイトにささえられている外食チェーンテンはどうすればいいのかと論じる。

 「股間にオタマ」はすき家の店長だが、「股間にオボン」の芸ともいえないパフォーマンスならいくらでもあった。
 最近の芸能界のでは、すっかりベテラン司会者の顔を装っている有吉弘行の「瞳をとじて」のミュージック・ビデオ風裸芸。小島よしおのどこか裏悲しい裸芸、とにかく明るい安村の裸、そしてまさかのポロリを期待させるアキラ100%の見えそうで見えない股間隠しの裸芸、こうした下品な芸ともいえないパフォーマンスを商品として利用してきたのは何処のどいつだ、といいたい。

 地上波テレビには、SNSの「股間にオタマ」を非難する資格はまったくない。そうした常識で考えられない「股間芸」を見逃し、それで商売をしてきたのが、テレビ局だからだ。そういう風に考えると、地上波テレビの精神年齢は「股間にオタマ」のアルバイトと同程度だということが良く理解できる。年若い店長はひょっとしてこのオタマ芸で、芸能人になりたかったのかもしれない。
 反省すべきはこうした下劣な芸でメディア商売をしてきた芸能界そのものではないか。年のはじめの馬鹿馬鹿しい事件であった。
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2019年02月08日

春は花のうた

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 春になると、滝廉太郎の「花」のメロディを思い出す。
 幼い時に度々連れていかれた隅田川の情景が、しっかり脳裏に埋め込まれているせいだろうか。上り下りの蒸気船が川面をにぎわしていたし、隅田堤は桜の芽吹きで嬉しさが充ちていた。
 長じて後、この歌は滝廉太郎が源氏物語24帖胡蝶の巻に触発されてつくったと知り、隅田川の景色より源氏の色事へのこだわりを読み解かねばならないと、ますます興味ある唄になった。

 ここでの花は桜だが、春の花の唄は多い。桃はひな祭りの主役だし、すみれの花咲く頃は宝塚のテーマソングだ。
 竹下夢二は宵待草に託してみずからの失恋を唄った。シューベルトは忘れな草を唄い、シューマンはハイネの詩にはすの花を見つけた。
 中田喜直はサルビアを唄っている。

 信州の春は千曲川の菜の花畑に始まる。飯山の小高い丘から菜の花の黄色い絨毯が、一直線に千曲川に降りる。唱歌で菜の花畑に入日薄れと謳われたその場所だが、信州人は菜の花の迷路を歩き、インスタ映えとやらを撮影して終わる。野沢温泉北竜湖の辺りまで菜の花の畑はあるが、スーパーやコンビニに菜の花漬はない。
 あの春の香りとほろ苦い菜の花漬の至福に出会うには、京都錦小路の打田までいかねばならないのが残念だ。

 菜の花や 月は東に 陽は西に   与謝蕪村
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2019年02月03日

祇園町のお化けから、六道の辻のおかめさんまで

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 花見小路はこの夜、外国の観光客とカメラおじさん、何事が起きるのかと興味深々のお上りさんで込み合っている。
 お茶屋の座敷に上がって楽しめばいいのだが、そのあたりの遊び方をしらないのと、懐ぐあいが間々ならずだが、それでも祇園まちの習俗には興味のある人々が露地のあちこちに屯して都の底冷えの寒さに耐えている。

 すっかり夜のとばりが降りた頃、それぞれの館から出陣する芸妓衆と舞妓たち、節分のお化けに扮してのお座敷巡りだ。
 ご贔屓の待つお座敷に乱入し、魔除けの珍芸を披露して鬼を追い出す。客もともにやんやと囃し、杯をともにし、ご祝儀をいただく。節分の夜はお呼びのかからない座敷にも勝手におしかけ、ふるまい芸をしてお酒とご祝儀をせしめて廻る。客も覚悟して沢山の祝儀をふところに用意しておかねばならない。無粋な客のためには、お茶屋の女将がそっと用意しておいて、客の名前で祝儀を渡す。
 女将商売もけっして楽ではない、気働きが十二分にできなければ務まらない。

 一軒のお茶屋が終わって次のお茶屋に移るとき、お化けたちは一斉にカメラ攻撃をうける。玄関を出た途端にスマホやら一眼レフが押寄せる。
移動中をスナップする位ならまだしも、近頃のカメラは図々しく、一緒に写真をとってくれとか、ポーズを要求するとんでもない奴もいる。
 時間で働いている花街のシステムをまったく無視するのだ。

 ことしのお化けは、佳っ菊、市有里のお軽勘平、小喜美さんの引き抜き三変化、眞生さんの御方さま、まめ弥、福葉、美佳子のM1コント、槇子、有佳子の相対舞に、金棒引など芸妓衆の工夫もいろいろに祇園町の節分を彩った。
 この夜ばかりはいつもの井上流を忘れて、ご勝手流に客共々鬼と遊ぶ。
 六道の辻にはおかめの鬼がでて退治される。

posted by Kazuhiko Hoshino at 22:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月01日

マスクとマスカレード

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 猛烈な勢いでインフルエンザが流行っている。
 街にでるとマスク人間だらけで、ここは病院かといいたくなる。日本人のマスク好きは世界的に有名で、ヨーロッパの人が羽田に降り立って始めの驚きは、異常に多いマスク人間だといわれる。マスクも近頃では、予防にならないとか、役立たずという研究も進んで、日本人のマスク好きもすこしは沈静化するかもしれない。

 銀座、原宿などで異様にみえるのは、黒マスクの集団だ。マスクは白いものと永年すりこまれてきたので、黒いマスクをみるとドキッとする。聞けば韓国K POPの影響とか。オールド世代の黒マスクは怪人20面相だから、どことなく犯罪の予感がする。
 台湾マスクと呼ばれるマスクも、白、黒、ピンク、黄色とカラフルでなかにはマスク前面にキャラクターの描かれたものもある。

 マスクのそもそもは、大正時代の工場の粉塵除けに使われたものとあるが、インフルエンザの流行るたびごとに勢力を伸ばし、今日のマスク天国を創り出した。
 立体マスク、超立体マスク、快適マスク、超快適マスク、安全マスク、超安全マスク、近頃では小顔マスクなるよこしまなマスクまであって、数多くの種類のマスクが素人を混乱させる。

 どうせ顔隠しのような大きなマスクを着けるのなら、いっそヴェネチィアのマスクのように、謎を秘めたアバンチュールのマスクなら思わぬシアワセに遭遇する。 身分、氏、素性をかくして貴族たちが美しい庶民の娘たちと交歓するためにマスケラをつけて街に繰り出す。娘たちも予め判っていて誘いに乗ったふりをして悦楽のひとときを過ごす。
 ヴェネチィアにはいまでもこのマスケラの祭りはあって、春の夜のシアワセになっている。マスカレードと呼ばれる仮面舞踏会は、皆で楽しむ人生の仇花なのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする