2019年07月07日

七夕のななつ飾り

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 七夕が来ても七夕の気分になれない。
 異常気象つづきで、泥だらけの田んぼや倒木、土砂に襲われた民家を見せられては、心は暗くなるばかりだ。
アーケードに守られた七夕飾りや、くす玉と吹き流しだけの商店街の七夕には、七夕本来の祈りは全く見えない。

 日本古来の棚機(タナバタ)と、中国から渡ってきた乞巧奠(キッコウデン)を結び付けた七夕に、眼をつけたのは仙台藩伊達の殿様だった。
 この七夕の竹飾りを、藩民教育に利用しようと考え、広く藩内に七夕の竹飾りをするよう推奨した。
笹竹を切ってきて、みな心をこめて七つの竹飾りを作れと、お触れをだした。

ひとつ……折鶴 ・長生きを祈って
ふたつ……吹流し ・裁縫の上達を願って
みっつ……網飾り ・大漁を祈って
よっつ……巾着(財布) ・金運に恵まれますように
いつつ……着物(紙衣) ・着物に不自由しない
むっつ……短冊 ・読書きの上達を願って
ななつ……屑篭 ・整理整頓倹約の心を忘れないように

 かくて仙台七夕は日本一の七夕まつりになった。七間町には今でも伊達公のお触れをまもった古風七夕飾りがある。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする