2019年10月30日

人形町「かつ好」を食べる

人形町かつ好.jpg

 石寺真澄さんから食事のお誘いをうけた。
 小伝馬町の顔役なので、即座に下町は人形町でとお返事したところ、なら「かつ好」あたりはどうかしら、という答えが返ってきた。このところ上野あたりの豚カツの堕落に遭遇しているので、人形町なら暖簾をまもって、しっかりしたかつが期待できそうだ。
 選び抜かれた豚に豚コレラなどあろうはずもない。期待とともに人形町にタクシーを飛ばした。小路を入ったところにひっそりとある「かつ好」は狭い間口にしっかりと時代を感じさせる大戸が構え、豚カツのお店とはとても思えない風格が漂っていた。

 下町っ子の粋な石寺さんは、当然の如くに一階のカウンターを予約して下さっていた。ざっくりとした焼杉とピカピカに手入れされた銅の鈍いひかりに思わず生唾をのみこんでご主人の仕事に対座した。
「肉を見る」「粉を見る」「油を見る」絶好の席で下町の午餐がはじまった。
 観音さんの帰り道、水天宮さんの帰り道、縁起をかついで「かつ」を食べた江戸っ子の心意気が生きている。銀座あたりの洋食屋で、フランス渡りのコートレットが起源ですといわれるより、江戸っ子のゲン担ぎで、宮参りのあとに必ず食べたもんです、と言われた方がはるかに気分がいい。

 お客さんお好みはどっちで、と言われればロースに決まっている。女性の好むヒレではたよりない。車エビもしゃぶ巻きもあります。牡蠣は来月からです。110g、150g、200g、250g、お腹の具合はどうですか。歯医者の帰りなので110g、それと車海老も一匹、玉ねぎサラダも美味しいわよ、の半畳にひっぱられ、目の前の銅の大鍋の油の美しさに魅せられて、食べきれずおみやを作っていただく破目になった。
 御主人の立派な鱧切り包丁で、サクッと仕上げた豚カツの見事さが、瞼と胃袋に焼き付いた。


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2019年10月26日

またしても小池百合子のジコチュウ

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 小池百合子都知事がまたぞろ駄々をこねている。築地市場をいじり倒し、オリンピック道路を不可能にし、豊洲市場の開場を遅らせただけではまだご不満のようだ。 決定の中心に小池百合子がいないことが、不満の主たる原因だろう。

 IOC国際オリンピック委員会とIOC技術調整委員会はひどいショックを受けたと発表している。
 9月末から10月にかけて開催された中東ドーハに於ける世界陸上選手権のマラソンについてだ。高温多湿はあらかじめわかっていたが、これほど棄権者が続出するとはおもってもいなかった。ドーハと東京の気象条件は近年ほとんどかわりがない。これでは選手にとってなんのオリンピックかわからない。過酷な気象条件をおらかじめ避け、より選手にとってのよき環境を準備するのがIOCの責務とばかり、急遽IOC理事会と大会組織委員会はマラソン並びに競歩の札幌開催を決めた、というのだ。

 すでに札幌では毎年北海道マラソンを実施しているので、運営のノウハウと地政学上の知見もあり、IOCとしても安心して選択できたというのだ。

 小池百合子はやけくそで、そんなに凉しいところが良ければ北方領土でやったらいいなどと、発言しているが、アスリート第一で考えたらどうみても札幌開催のIOC側に分があると思われる。
 この際へんな意地をはらずに、札幌にゆずることで小池百合子も少しは大人になったと受け取られた方がいいのではないか。

 オリンピックを頂点とした世界のスポーツ貴族の力をみくびったらいけない。世界のスポーツを支配しているのは、実はひとにぎりのスポーツ貴族だ。
 数年前、フランス検察庁が花火を揚げて、オリンピックのスキャンダル撲滅を掲げ調査を開始したその結果をみればわかる。遠いアジアの日本のIOC竹田会長が責任を負ってやめたくらいで、暗躍した代理店もIOC役員にも検察の手は届かなかった。それこそがオリンピックの権力構造なのだ。
 小池百合子は、築地や豊洲とはことなる巨大なオリンピック構造をもっと勉強すべきである。



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2019年10月21日

STAS Revue 花やしきに引っ越す

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 浅草花屋敷のなかにちいさな劇場ができた。花劇場という。奥行がないので、恐らく演芸的なものをイメージした劇場なのだろう。
 舞台を張り出し更に突き出しをつけて、STAS REVUE が挑戦している。
「2019秋のおどり」を見た。相変わらず三人のレビュウ狂は、構成・演出・振付・衣裳まで担当してご苦労様である。

 劇場が花屋敷というので、どんな風に変わったか楽しみに拝見したが、ほとんど変わっていなかった。
 というより更に硬質になって少しばかり疲れた。頑張って選曲しているのは判るが、息の抜き場所がすくない。後半になってお得意のラインダンスなど登場したが、前半に緊張から抜け出して楽しめるナンバーがない。
 SKD時代の遺産を守りながら、もうひとつエンターテイメントなレパートリー、例えばカンカンみたいなものでも良いからなにか観客の感情を解放できるナンバーをもつべきだろう。
 スタスならあの踊りが見たいという作品を充実すべきだ。

 衣裳は予算のタイトな中でご苦労様だが、シャンソンを歌う女のスパンコール付きマーメード・ドレスはあまりにも古すぎる。
 シンプルなイブニング、例えばちいさなアンダー・ドレスとシースルーなカバー・ガウンなどで充分だし、クラシック・バレーも大時代のチュチュでは突然ふるくなる。ロシアンバレエのあの趣味は、いま時代から取り残された象徴になっている。

 このレビューを更に良くしていくのは、ひとえにスタッフの勉強にかかっている。構成への工夫、類型的振付からの脱出、衣裳センスのみがき……  STAS Revue の目指すものについて、もうそろそろはっきりした目標をもつべではないだろうか。
 いつまでも国際の小型化では飽きられる。
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2019年10月19日

「脱ダム宣言」という犯罪

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 何年かまえ…「コンクリートから人へ」「脱ダム宣言」などと得意気に演説していた変な県知事がいた。
 その人は税金は過疎の村に収めたいとかいって、県内の不便な村へ住居を変えて県庁まで何時間もかかる村へ自宅を移したり、どうでもいい会議は県庁の玄関にシースルーの会議室をつくって、はい私の県政は透明です、とみせそやし、重要な会議は階上の密室でやっていた。
 今回の千曲川決壊の箇所でも、千曲川への犀川、浅川合流の近くなので、堤防のスーパー化や遊水地の重要性について論んじられていたが、知事はひたすら公共事業費をけずり、景観大切、スーパー堤防はスーパー無駄、という訳で今日の惨事を招いた。

 田中康夫は頭を丸め、千曲川の土手に座って洪水の被害難民にお詫びすべきだ。

 軽井沢の北隣に長野原町がある。1949年戦後まもなくから計画された一億トン級の巨大ダム計画があった。
 利根川水系の吾妻川にあり、川原湯温泉など昔からの湯治場も水没するのたが、洪水防止と新たな利水という観点から国と流域6都県の知事が共同事業者となって進めていた。8割方できていたところに民主党政権が誕生した。
 政権のマニフェストには脱ダムが高らかに謳われ、国土交通大臣に就任した前原誠司は新聞記者を引き連れて現地に乗り込み、ダム工事中止を宣言した。時の鳩山由紀夫首相も「八ッ場ダム」中止を高らかに発表。すでに転居した住民も温泉場の業者もボー然とした。幸い自民党政権の復活でダム工事は進められ、今回の未曾有の台風による洪水被害から利根川流域の人々を救った。

 前原誠司、鳩山由紀夫は頭を丸め、吾妻渓谷の山頂から水没に甘んじた農民にお詫びすべきだ。
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2019年10月17日

それでも秋篠宮家は皇族なのか。

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 秋篠宮家はメディアを賑わし、この国の天皇制に対する批判を更に助長させている。
 宮家の噂話は、皇族としてはたしてどうか、という一点に絞られている。天皇家に於いて次世代第一のポジションにある秋篠宮家に、はたして皇族たる認識はあるのか、検証してみたい。

 御当主たるヒゲの殿下は、先日のブータン訪問の際、政府専用機は嫌だという訳で、民間機を利用されスケジュールの変更で、相手国に多大の迷惑をかけた。このことは衆知のことだが、日本の顔として外国訪問をするさいの覚悟と状況がまったくよめていない。個人的な生活信条をもちこまれては、相手国に対して限りなく失礼になるということがわかっていない。

 3人のお子様に対する教育方針にも疑問がわく。二人の娘を国際基督教大学に入学させた。天皇家は神道の家元、神道の家元一族ががキリスト教教義の学校へ子弟をいれることに疑問をもたないのかがまず不思議だ。
 皇族教育のためにある学習院を否定したら、自己否定につながるということが判らない脳みそなのだ。将来天皇になることが約束されている悠仁さまについての教育もおかしい、お茶の水女子大付属とは。女子教育の最高をめざしたお茶の水には、天皇教育の目的は爪の先ほどもない。
 紀子妃殿下は自己の学習院時代の経験から学習院を嫌っているのかもしれないが、将来の天皇である倅の役割にたいして自覚がない。秋篠宮夫妻には皇族のみならず、祖国への国家観がないと言われても抗弁できない。

 ふたりの娘の教育にも見事失敗した。メディアでは宮家の方針として、自由にお育てになったと寝言のようなことをいっている。
 長女の眞子さまには、人間を見る目が無い。小室圭の経歴をたどればどれだけインチキな男性かわかるが、彼女の眼は節穴なのだ。それに母親の行動をみたら、まともな人間でないことが理解できる筈だが、金銭にまつわる母親の怪しげさも眼にはいらない。これでは常識以下といわれても致し方あるまい。

 次女の佳子さまも困りものだ。フィギュアスケートをしていた当時は良かったが、基督教大学の後半からは全く皇族を忘れ、厄介な存在になってしまった。皇族に生まれたという宿命について教育をおこたってきたことが、如実に現れた。結婚は姉個人の希望が叶うように、と発言したり、日常はダンスにこっている。立場上皇族として日本の踊りに凝るのなら納得もするが、アメリカ最下層の踊りであるヒップホップに入りびたりではあまりにも悲しい。日本の顔をつとめる秋篠宮家の娘としてあるまじき選択なのだ。

 普通の家庭であれば、親が涙してとめるようなことを秋篠宮家ではなにもできていない。父親は知らん顔、母親はヒステリー、娘たちは勝手放題、これでは良識ある皇太子が育つとはとうていおもえない。
 宮内庁の無責任と人材不足が輪をかけ、秋篠宮家への国民不信が増幅してる。
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2019年10月15日

停電と倒木

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 「こちらご高齢ですから、町の避難所にお移り下さい。」「はい、有難うございます。でも、うちは大丈夫ですから。」
 「町からの指示がありまして、風越の体育館に避難所が開設されています。是非そちらへお移り下さい。」「有難うございます。あとは自己責任で頑張りますので、どうぞご放念ください。」そんなやりとりを繰り返し、覚悟をきめて自宅にいた。
 崖のうえの我が家は庭の土地が崩れたら終わりだが、川からは遠く洪水の恐れはない。裏山が崩れるとか、目の前の斜面が崩れなければ安全である。何の根拠もないが、祭の取材で遠山郷などに出掛けた時、まま徹夜になると近所の公民館が解放される。徹夜の祭りのなかで仮眠をとるが、公民館の板の間はバツゲームに近い。毛布一枚で板の上に寝ると、あと三日間は身体じゅうが痛む。その痛さを知っているのでどうしても避難所は避ける。

 相方は遠くの知人やら、お弟子さんの電話でホテルを勧められ、その気になっていたが、ホテルも先の見えない天災では備蓄も少なく、簡単には泊めてくれない。町内のレストランも暖簾を降ろして休んでいる。停電と断水に襲われては、カフェも開店休業。美容院もボイラーが焚けないのでお休み。予約してあった寿司やのママから、「どうしましょう、命を守る様にと言われているときに、お寿司でもないでしょう。うちは構いませんのでキャンセルになさいますか」有難い電話である。

 間もなく紅葉を迎える森のヤマウルシ、ナナカマド、シラカンバ、そしてイロハモミジ……紅葉狩りにくる友人に時を合わせて紅葉で迎えられるか、と見上げる不安に、「停電なのでスマホの充電にソケット貸して」という現実にハタと近所の倒木に想いが戻される。
 雪に弱い軽井沢に、近頃では台風に弱い軽井沢がくわわった。森のあちこちに異常に樹木の好きな都会人がいて、倒木の迷惑や折れた木の電線切断もかまわず権利を主張する。困った風潮だが行政も手がでない。遠くの都会から木の好きな住人がベンツで戻るまで、中電も町の責任者も待つしかない。そのうえ、この倒木は最愛の木だから、知らない業者には切らせない、そんな別荘族がいると聴いてはなんともやるせない。

 中国、ロシア、北朝鮮、周りから核ミサイルを向けられていても、国防軍を認めないオバカな日本人と、双璧をなすオバカな都会人である。
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2019年10月14日

ラグビーの異常人気

ワールドカップラグビー.jpg

 高校最後の冬、体操の時間に突然ラグビー場に集まれという指令がでた。
 まだラガー・シャツもなく、半袖シャツと短パン、シューズはラグビーの部室に先輩たちが履いた履き古しがあるので、その中から適当に選んで履いてこい、という指令だった。

 これから初めてで最後のラグビーをやる。ラグビーはイギリスのラクビー校やイートン校で始まったスポーツだから、そのつもりでやるように。よく判らなかったが、スクラムの組み方と遮二無二ボールを抱いて走れ、と言われたこと、前にボールを投げてはいかんと教えられた。

 スポーツは大嫌いだったが、その日は妙に気分爽快で風の鳴るのも心地よかった。FWをつとめるほどの逞しさにはかけていたが、すべてを経験しろという命令でまずスクラムを組まされた。奥歯がなるほど押せと気合をいれられたが、奥歯どころか前歯もならなかった。がこの時初めて組んだスクラムは、高校生活のなかで最高の思い出、みんなで組んだスクラムが級友という響きと一体化して忘れ難い思い出になった。偶然にボールが飛んできて無茶苦茶に走ったのもいい経験になり、やればできるかもしれないという無意味な自信につながった。

 いまラグビーが異常に盛り上がっている。ついこの間まで野球しか見なかった女友逹が、男と男がぶつかるあの瞬間がたまらない、興奮するわ、とはしゃいでいる。
 ラグビー協会はこの人気をテコになんとかラグビーをプロスポーツにしたいと目論んでいる。が専用スタジアムは日本に三つしかない。熊谷、花園、釜石、この三つだけではとても国民スポーツにはならない。サッカー・スタディオに頭を下げてなんとか融通していただけないでしょうか、というしかないが、はたしてプライドの高いラグビー関係者にそれができるかどうか。大英帝国にはじまったスポーツだけにその辺りが難しい。
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2019年10月13日

上海で高島屋が迷子になっている。

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 上海の高島屋が血迷っている。
 6月に発表し、8月25日には閉店される筈だったのに、わずか2日前、8月23日にふたたび営業するむねのお知らせが店頭に掲示された。

 そもそも百貨店の中国進出は伊勢丹が先陣をつとめた。上海の繁華街准海中路にそびえたつ華亭伊勢丹が一時は客をあつめたが、その伊勢丹は08年にすでに閉店してしまった。広大な人口を抱える中国だが、その広さ故、百貨店という業態そのものがあわない。ネットショッピングなどのほうが、国土の広さに呼応できるのだ。

 高島屋は「ビルの賃貸料が高すぎて経営がなりたたない」という理由で閉店をきめたのだが、営業を継続する理由は建物を保有するオーナーが支援して事業継続することになった、としている。が業態そのものが古くなったという病根はそのままなのだ。

 中国では、クズダイヤのペンダントに、高島屋の箱をつけても誰も有難いとは思わないだろう。
 スピードと価格競争力のあるネット・ショッピングをあらたに始めたほうがよほど投資効果があると思うが如何。
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2019年10月11日

「プレバト」しか見ない。

プレバト.jpg

地上波のテレビでは、唯一「プレバト」を見る。
夏井先生の芸人に媚びない姿勢がいい。
俳句を学ぶには「プレバト」を見るに限る。大学時代の草田男先生以来のことである。

金秋戦決勝のお題は「歩行者信号」。一見無機質とも見えるこのテーマに対する芸人たちの作品が面白かった。

優勝  東国原英夫   信号の点滅は 稲妻への合図   Ж秋の始まりが凄い
第二位 藤本敏史    信号待つ 騎馬警官の 背のさやか   Жニューヨークにて
第三位 横尾渉     天泣の プラチナ通り 檸檬の香   Ж天泣は天気雨で
第四位 中田喜子    横断の人波 秋光を放つ   Ж即位の日の宮城前
第五位 千原ジュニア  台風や ぐぅわんぐぅわんと 信号機   Ж擬音のリアル
第六位 石田明     我だけを 停める信号 秋あかつき    Ж我のみを、で
第七位 村上健志    廃校の名の信号機 秋の蝶      Ж名前だけ残った
第八位 梅沢冨美男   徒歩で行く 免許返納 秋の風   Ж免許返納はつきなみ

自信過剰の梅沢冨美男の悔しがること、俺が出なかったら視聴率は取れないぞ! と大時代の啖呵がなんとも古めかしく、すでに置いてけぼりをくらっている、地上波テレビの末期がみえない悲しい芸人が見えた。
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2019年10月10日

踊る「まいたけ」

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 そろそろ里山に茸が顔を出す季節になってきた。
 昨年は軽井沢の別荘族に参入した知人の歓迎をかねて、別所平の松茸山にでかけた。たくさんの松茸に舌鼓をうち満足したのだが、山小屋のなかはカメムシの天国であり、松茸のてんぷらにカメムシを払い、松茸の鍋にカメムシを遠ざけ、松茸ご飯にカメムシを追い出しながらの悪戦苦闘だった。松茸は喰いたいが、カメムシは要らないという訳で、目下考慮中である。

 舞茸について面白い記述があった。
 今は昔、京に住むキコリが仲間とともに山へはいった。すると山奥から美しい尼さんが数人舞い踊りながら降りてきた。キコリ達は一瞬凍りつき、鬼の仕業か天狗のイタズラかと疑がったが、尼さんたちはますます陽気に踊りながら近ずいてきた。キコリは思い切って踊る尼さんに尋ねると、「私たちは妖しいものではありません。京の何処そこに住む尼で、花を摘んで仏に供えようと連れ立って山に入ったのです。道に迷い立ち往生していたところ、キノコが生えていたのでおもわず食べてしまいました。少し食べて余りの美味しさに焼いてたべたところ、身体が踊らずにいられなくなったのです。」キコリ達もお腹がすいていたので焼き茸に手をだしたら、その気もないのに踊りだし、尼さんともどもキコリ達も楽しく笑いあいながら踊り狂った。暫らくたって吾に帰ると、それぞれの家に帰っていた。
 それからその茸は「舞茸」という名でばれるようになったというお話。

 舞茸はついこの間まで珍しいキノコで、なかなかお目にかかれなかったが、長野ではホクトなどの努力で市場にでまわるようになった。
 血圧をさげ、糖尿病の予防に役立ち、心臓機能の助けにもなるという貴重な山の恵みである。
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2019年10月09日

人気の「廃業おくりびと」

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 かって創立50年のとし、100に近いブランドのアイランドを創り、センターに映像によるファッション・タワーを構成し、さらにファッション・シアターをつくってイベント化した、あのオンワードが危ないという情報に接した。サンローランを頂点にビジネス・スーツからゴルフウェアまであらゆる衣料をブランド展開していた巨人に落日がおとずれているのだ。
 前世紀末といってもほんの20年ほど前だが、ユニクロを初めとするストリート・ファッションが登場してきた時、いち早く市場変化に反応できなかったことが原因だろう。
 1970年代から数々のビッグプロジェクトを制作・演出してきたが、カネボウも、オンワードも、レナウンもみな崖っぷちにたっている。あのゾゾタウンですら明日倒産しても不思議ではない。友人の息子さんは、オンワードをやめてどこかのIT企業に転じると聞こえてきた。

 長野の真ん中ではアゲインが倒産し、年末には権堂のイトーヨーカドーも閉めるという。駅前の平安堂も消えて、ドンキホーテのネオンが図々しく輝いている。ついこの間の長野オリンピックの痕跡すらない。もはや都市の中核風景が変わってしまうのだ。

 会社が、中小企業が、商店が、人知れず消えていく。
 去年は46.000件の中小企業が廃業に追い込まれた。これからの一年、廃業・倒産の危機にあるのは310.000社と予測されている。日本列島はいまや廃業列島であり、大倒産列島になっている。

 人口が減り続け、もはや家業が維持できないという中小企業だらけ。後継不足、地域経済低下、地盤沈下を前にしても、現実はラクビー熱狂、オリンピック万歳、今日はサッカー、明日は野球、の声にかき消され、真実は見えない。先進国が植民地支配のもっとも有効な武器はスポーツであると、喝破した意味がよくわかる。

 従業員に迷惑をかけず、取引先にも争うことなく、銀行の理解をえて廃業するために、いま多忙をきわめているのが「廃業おくりびと」なる職業。円満な自己破産のため、いい終わり方をするにはどうしたいいか、藁をもつかむ思いで「廃業おくりびと」のもとに駆け込むという。
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2019年10月07日

スポーツ界は多民族国家

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 この国はもはや「多民族国家」になったと思わせてくれるのが、最近のスポーツ報道である。
 長いこと聞かされてきた「日本は島国で単一民族だから、」という説明は死語になったような気がする。

 大阪なおみ(テニス) 八村塁(バスケット) リーチ・マイケル(ラグビー) 御嶽海(相撲) 杉山マルコス(バレーボール) 赤田龍一郎(野球) 高橋裕治(サッカー) ケンブリッジ飛鳥(陸上) サニーブラウン(陸上) オコエ瑠偉(野球) 高松望ムセンビ(陸上) 渡嘉敷来夢(バスケット) ヘンプヒル恵(陸上) 中村優花(バスケット) 石田アンジェラ(ビーチバレエ) 出口クリスタ(柔道) 朱里(キックボクシング) 堀川真理(バレーボール) 宮城ナナ(テニス) 瀬間友里加(テニス) 杉山マルコス(バレーボール) 辻元賢人(野球) 高安(相撲) 貴源治(相撲)……等々、混血、ハーフの花盛り、もはやスポーツの世界は完全に多民族国家の態をなしている。

 アメリカのスプリンター遺伝子の解析結果によれば、父方がアフリカ系、母方が非アフリカ系のミックスがもっとも優れた成績を出している。学問的に瞬発性運動能力の研究では、ハーフの遺伝子がもっとも優れているという結果もでている。
 ただ理科系、文科系になるとそうはいかない。ノーベル賞受賞者にはアフリカ系は圧倒的に少ない。

 人間のみならずお魚の世界でも、在来種は皆弱く、外来種ほど強いという現実がある。単一民族というのはお伽話しの世界になりつつあるが、筆者のようにかたくなに「江戸っ子」をかかげて生きていても希少絶滅種なのだ。東京にも六本木にも江戸っ子はみあたらない。ほとんどが地方からの家出人によって東京は占拠されている。
 人類がみんな仲良く助け合って生きていくのは賛成だが、風土愛だけは堅持してほしい。日本に住み、日本を愛し、この国の文化に馴染んでこそ仲間になりうる。まま見られる無国籍主義の日本人では、伝統も歴史も破壊されて意味がない。
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2019年10月05日

高橋の手帳と伊東屋のカレンダー

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 10月の声をきくと、さて来年の手帳は、来年のカレンダーは、どうしようという思いが膨らむ。
 かっては手帳売り場や、カレンダー売り場が混みあう師走までほっといたが、ここ10年ぐらい前から10月が新年への節句になった。

 10月になれば、銀座伊東屋のカレンダー売り場も本気度が顕著になるし、最近では手帳も11月からスケジュールが乗っている。とすれば10月にはいったら来年付き合う手帳も決めなければならないし、カレンダーも掲示するものをあらかじめ入手しなければならない。

 カレンダーは伊東屋の極めて情報量の少ないカレンダーに決めている。
 日にちの数字と英文でSUN、MON……邦文の情報は極めて小さな文字で、一月には元日、小寒、成人の日、土用、大寒しかない。それらの事柄が縦一列に75cm、幅8cmの超タテナガに印刷されている。このノッポなカレンダーがトイレとキッチンにさげてある。これには赤とブルーと透明のちいさな物干しばさみの形のクリップがとめてある。透明は今日を示し、赤は相方の予定を示し、青は僕の予定だ。具体的にはなにも書かないが、指し示す日時をみて想像する。
 細かく書き込むのは3段3ケ月の日時が判るカレンダーの方だが、これは仕事部屋にかけている。いつもデスクがプレゼントしてくれるので、伊東屋まで足をはこばなくともいい。

 手帳はここ数年「高橋の263番リベルデュオ」と決めている。
 高橋の手帳はとにかく薄い。そしてスリム、スーツのポケットにいれてもかさばらないし、うっかりすると入れていることさえ忘れる。手帳の厚いのはいけない。スケジュールに追われて暮らしているような、スケジュールの手下になったような気分に襲われる。
 そのうえ高橋の手帳のいいところはカバーと中味が出し入れ自由でどうにも組合せられる。その上重要事項のメモ帖がきりはなしてあるのでいちいち書き直さずとも新しい年のケースに引越せばすべて事足りる。日本人のライフスタイルを真面目に研究していることだ。
 10月に悩むのは、手帳の色ぐらいか。今年は赤だったから、来年はブルーにしよう。ブルーは透明ケースに青い紙がはいっているだけです。それでもいいんですか、と厳しい叱咤がデスクから飛んできた。
 ……うーん、この際高橋の手帳を信じよう。明日のヨドバシ便が楽しみだ。
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2019年10月04日

慰安婦像に補助金不要

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 朝日新聞は少女慰安婦像をどうしても愛知トリエンナーレに展示したかった、と受け止めるしかない。
 みずからの誤報に始まって世界中にばらまかれた戦争中の日本軍の不道徳な行い、まったく捏造された慰安婦強制という神話を正当化したかったのだろう。
 9月27日の一面大ミダシに「芸術祭に国補助不交付・異例の対応 萎縮懸念」と銘打って、文化庁の補助金不交付についてあたかも弾圧ともうけとれる記事を書いている。


 補助金不交付を異例の対応と書き、乱暴の感はいなめないと報じているが、いつから日本に韓国の反日プロパカンダに交付金をだす義理が発生したのか。
 慰安婦像を芸術と受け止める朝日新聞は、頭がおかしい。表現の不自由展などと、もっともらしくタイトルをつけているが、慰安婦像は芸術でもなんでもない。韓国の反日活動のシンボルではないか。
 世界中の街角にそれも日本大使館や領事館のまえに設置して、さも日本人の不道徳を訴えるような嘘と不実で固めた韓国人反日運動の浅ましい立体なのだ。
 これを表現の不自由などと称して芸術祭にもちこむとは、あきれてものもいえない。アート・ディレクターは韓国人なのかと一瞬疑った。

 愛知トリエンナーレは反日政治運動の拠点と化している。愛知県知事の大村秀章もおかしい。芸術と政治的プロパカンダの区別もつかない。
文化の現場に萎縮が広がることが強く懸念されるという朝日新聞も論理のすり替えで、民意をゆがめようという態度がありありとみえる。

 日本人の税金をこんなものに支出する理由はどこにもみあたらない。文化庁の不交付決定を「至極まっとうな判断」とした評価した河村名古屋市長は日本人としての健全な常識をもっている。
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2019年10月01日

なべおさみという祈祷師

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 芸能人ほど弱いものはない。ある日仕事がなくなれば、即座に路頭に迷う。
 ましてや病気でも患えば、とんでもないことになる。大手プロダクションに所属していれば、保険にはいっているが、弱小プロダクションでは保険など夢のまた夢なのだ。
 収入はなくなる保険もない、突然に癌になった。途方にくれた芸能人を何人か知っている。

 そうした現実につけこんだ祈祷師のひとりが「なべおさみ」である。
「病巣に存在している悪いものを、一度私の体に移動させて、それを私が滅してしまう」彼の自書本に書かれていることだ。気を送るとか、施術、などと称して、怪しげな民間療法を施す。
 王貞治さんを救ったとか、田岡組組長の倅をすくったとか、政治家の名前などを武器にたくみに自己宣伝をする。小林麻央を引っ張り込み、結果治療遅れで死なしてしまったことなど、全く反省せず「私の治療は50パーセントです。半分は天が許してくれないのです」なかなか立派な言訳が用意されている。

 なべおさみは今競泳の池江璃花子にからんでいる。折角19歳の天才少女が闘病をつづけているのに、途中から奇妙な民間療法に憑りつかれては、と心配に襲われる。
 なべおさみ等という三流芸能人のオカルト療法は、追放しなければならない。
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銀座の賑わいは文化の賑わい

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 日本一の旦那衆の温習会が今年も無事開かれた。
 銀座くらま会が95回を迎え、新橋演舞場は着物姿の客に溢れた。日本の真ん中にある東京銀座の旦那衆が年に一度の温習会、日本中の商店街から活力が失せても、東京銀座だけは世界の銀座として活気を持ち続けて欲しいという願いもある。
 江戸っ子にとって、銀座の柳のむかしからカタカナと英語の銀座まで、変わらぬ座標軸なのだ。

 中央通りのコマツ・ストアー小坂敬さんは一中節で「花の段」を、資生堂一族の福原有一さんは小唄で「移り香、お互いに、夏景色」、ゴルフ会員権の先駆け桜ゴルフの佐川八重子さんは「ほたる茶屋」、落ち着いた銀座の夜を演出する名門クラブの鮎川壽枝さんは清元の「助六」と先代翠扇作詞の「かまわぬ」を、新橋花街の元締金田中の岡副真吾さんは「都見物左衛門」を、そして仁科恵敏さんは合奏曲「虫の音の手事」をと、それぞれ自慢の腕を披露した。次代若手のからす天狗もおおいに張り切って「さわぎ」の楽しさを盛り上げた。

 毎回後半の立方を務める新ばしの芸妓衆もご苦労様である。きみ鶴、喜美勇、喜美弥、加津代、あや、千代加、のりえ、民、秀千代、ぼたん、たまきの皆さん、花柳やら西川のお稽古にご苦労様なこと。

 鳴物には人間国宝の藤舎名生師も出演し、豪華な裏をつとめていた。さすが銀座くらま会と多いに楽しませていただいた。
 銀座に数多の海外ブランドができても、この伝統的な温習会には手も足もでない。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする