2019年10月10日

踊る「まいたけ」

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 そろそろ里山に茸が顔を出す季節になってきた。
 昨年は軽井沢の別荘族に参入した知人の歓迎をかねて、別所平の松茸山にでかけた。たくさんの松茸に舌鼓をうち満足したのだが、山小屋のなかはカメムシの天国であり、松茸のてんぷらにカメムシを払い、松茸の鍋にカメムシを遠ざけ、松茸ご飯にカメムシを追い出しながらの悪戦苦闘だった。松茸は喰いたいが、カメムシは要らないという訳で、目下考慮中である。

 舞茸について面白い記述があった。
 今は昔、京に住むキコリが仲間とともに山へはいった。すると山奥から美しい尼さんが数人舞い踊りながら降りてきた。キコリ達は一瞬凍りつき、鬼の仕業か天狗のイタズラかと疑がったが、尼さんたちはますます陽気に踊りながら近ずいてきた。キコリは思い切って踊る尼さんに尋ねると、「私たちは妖しいものではありません。京の何処そこに住む尼で、花を摘んで仏に供えようと連れ立って山に入ったのです。道に迷い立ち往生していたところ、キノコが生えていたのでおもわず食べてしまいました。少し食べて余りの美味しさに焼いてたべたところ、身体が踊らずにいられなくなったのです。」キコリ達もお腹がすいていたので焼き茸に手をだしたら、その気もないのに踊りだし、尼さんともどもキコリ達も楽しく笑いあいながら踊り狂った。暫らくたって吾に帰ると、それぞれの家に帰っていた。
 それからその茸は「舞茸」という名でばれるようになったというお話。

 舞茸はついこの間まで珍しいキノコで、なかなかお目にかかれなかったが、長野ではホクトなどの努力で市場にでまわるようになった。
 血圧をさげ、糖尿病の予防に役立ち、心臓機能の助けにもなるという貴重な山の恵みである。
posted by Kazuhiko Hoshino at 14:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする