2019年11月01日

AIの家来になった若者たち

マッチングアプリ.jpg

 人間は間もなくAIの下邊になるだろう。AIというご主人様の思うように生きていかねばならないのが、10年後20年後の人間のすがたである。と、訳知りに解説しているご仁もいられるが、若い人たちはいまや雪崩を打ってAIの支配下にはいっている。

 人間と話すのがうっとうしく、AIの言うとおりに恋をしたり、結婚をしたりするほうが、ずっと安全だし安心と信じている。
 いわゆる「マッチング・アプリ」と呼ばれるシステムだが、「恋活」「婚活」「再婚」「出会い」という人間の一生にとってもっとも重大なチャンスをすべてAIの指示に従うという人が、40パーセントの多きにのぼっている。
 今すぐかんたん無料登録! 1000万人突破! 国内最大 利用率No.1 誰にもばれずに婚活したいなら! 無料で相手をシュミレーション! スマホとパソコンしか友人のいない若者にとって、こんな魅力的なキャッチ・フレーズはない。そしてそうしたマッチング・アプリがネット上に溢れている。

 男性は有料だが、女性は無料がたてまえ、登録時の面談、独身証明書、年収証明書、学歴証明書つき、そのほかもろもろの条件が登録され、そのうえ両親の職業、資産状況、趣味、趣向まであらかじめ判るとすれば、女性にとってこんな便利なアプリはない。
 1対1での落ち着いた「ラウンド・トーク」、月6名まで紹介してくれる「データ・マッチング」、そのうえ写真による寸法と雰囲気の「写真検索」、渋谷道玄坂や代官山の出逢いを超えた出逢いが待っている。
 職場でうっかり女性を口説いてセクハラで大恥をかくより安全、と考えたら、マッチングアプリの言うとおりに「イイネ」をつけておくほうが、当世の若者にとっては楽なのかもしれない。

 街コンに行ったけど軽い人ばかり、婚活パーティでもいい人見付らない、控えめの性格だから自己アピールできない、そんな女性たちにとっても秘密厳守のマッチング・アプリ、「検索」し、「イイネ」を押して、マッチングしたら「メッセージ」、かくしてAIの思い通りの人生が待っているのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 21:39| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする