2019年11月03日

ベートーベン生誕250年のカツラ

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 2020のオリンピックはすでに耳たこだが、2020はベートーベン生誕250年の記念年でもある。
 すでにクラシック業界では、ベートーベンにかこつけた企画が目白押しだ。
ベートーベン三大交響曲の夕べ、 ピアノとヴァイオリンによる2大協奏曲、あるいはベートーベンによるピアノソナタ全曲シリーズ等々、楽聖ベートーベンの尻馬にのって金儲けを企む文化商人が張り切っている。

 ところが思わぬところでベートーベン生誕をチャンスに、商売の大拡張をねらっている業界があった。カツラ業界である。
 教科書で慣れ親しんできた、モーツアルトも、バッハも、ベートーベンもみんなカツラだった。このさい、ハゲのおじさんも、薄毛のおばさんも、みんなカツラをつけたらいい。
 カツラを恥ずかしいものとせず、お洒落の一部として堂々と流行らすには絶好のチャンスではないか。メーカーと代理店がひそかに企んでいる。

 17世紀から18世紀にかけてのカツラ・ブームは毛じらみが原因だったといわれているが、そうしたリアルを超えて、フランスでは成人したら自毛で外出してはいけないという行儀作法の領域までカツラがはいりこんだ。
 平安期のお姫様が優雅に顔をかくす檜扇も、じつは口臭を相手にかけないための作法だったが、口臭予防の垣根をこえてアートなアクセサリーに昇格した。
 森山良子と清水ミチコがはしゃぐ列車旅よりは、ベートーベンのカツラ・スタイルを宣伝したほうがよほどカツラのステージもあがるという訳だ。 嵐やら台風がカツラをかぶって馬鹿さわぎしたら、ひょっとして流行の表舞台に登城してくるかもしれない。
posted by Kazuhiko Hoshino at 15:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする