2020年01月11日

楽屋見舞・水屋見舞のちかごろ

雷おこし笑点版.jpg

 初春芝居には楽屋見舞いがつきものだ。
 芸妓衆の温習会なら、お部屋見舞いになる。茶会であれば水屋見舞だ。
 相手は元気でぴんぴんしているが、裏も表もたいへんなお仕事なので「何々見舞い」という名のご挨拶になったのだろう。

 演出という仕事がらお見舞いはいただくことが多い。
 落ち着かない仕事なので、じっくりと食べなければならないものより「食べやすい」ものがいい。
 1人でいただくより、まわりのスタッフと頂く場合が多いので、皆に「分けやすいもの」ものならよりいい。
 スプーンとか、フォークを必要とせず、「手をよごさないで」いただけるものならますます歓迎である。
 つまり、食べやすい・分けやすい・汚さない この三原則こそが最高の楽屋見舞いなのだ。

 大きな人寄せの「初釜」水屋見舞なら人気一番は「特級みかん」、簡単に皮がむけてポンと口に放り込めるのが人気の秘密。小腹がへっても食休みはとれないので、お手伝いに喜ばれるのは、「手毬すし」小ぶりで一口なのがいい。洋食好きには赤とんぼの「一口サンド」、まい泉の「かつサンド」など、おつなの「いなり寿司」もランクイン、木村屋のアンパンという変化球もある。おやつにいいのは、千疋屋のバナナまたはひとくちゼリー等、今年の新人は雷おこしの笑点版、最近の雷おこしは、以外に歯にやさしい。ただしこの差入れは洒落のわかる楽屋に限る。

 いろいろ並べたが、いちばん喜ばれるのは「お包みもの」といわれるキャッシュだ。関西の差入れはこのお包みものが圧倒的に多いが、関東ではお花やケーキになる。やはりライフスタイルの違いか、それとも本音の暮らしか、見たくれの暮らしか、そのへんに人間のサガが覗く。
posted by Kazuhiko Hoshino at 17:22| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする