2020年01月22日

顔認証のげんじつ

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 南紀白浜がいま注目されている。
 顔認証の実験地域としてNECが展開している「IOTおもてなしサービス実証」である。
 空港をおりたらモニターの前にたつ。カメラが認識すると「ようこそタカハシさま、白浜にお出掛けいただきありがとうございます。どうぞご自由に白浜をお楽しみください。」
 無論カードデータなどの登録もするのだが、以後の滞在、観光にはいっさい金銭はいらない。
 旅館についても「いらっしゃいませ、タカハシ様、お部屋は離れの弁天島をご用意させていただきました」荷物は先にお部屋に届けられているし、バーもお土産物も顔パスである。

 部屋を出る時も自動的にロックしてくれるから鍵は不要。ビーチのレストランでも手ぶらで顔パス、現金やスマホを持ち歩く必要もないので、紛失・盗難の心配もなく、岩陰の浜辺で時を忘れて愛に浸るのも可能だ。顔パスの有難さがしみじみとわかる。
 お化粧はどうなるの、と心配するデスクだが、スッピンで拒否されるほど現在の顔認証はおくれていない。…でもお化粧落としたら別人だよ、どこまでも心配するのは女性である。

 白浜で可能なら、軽井沢でもやったらいいのに、うっかり口を滑らしたら、「ダメでしょう。軽井沢の観光逗留客の3分の一は不倫です」と痛い発言がとびだした。顔認証と不倫は相性が悪いようだ。
 この国のあらかたの観光地に顔認証が導入されて最後の町が軽井沢という結果が待っている。G20には真先に手を挙げる町長も個人情報保護のたてまえで反対するかもしれないし、近頃ご当地で結婚式を挙げた大臣だって賛成しかねるだろう。
 かくて人に優しい不自由な高原のリゾートが、つづいていくのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 16:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする