2020年08月01日

祇園甲部 八朔の三本足

三本足.jpg

 今日8月一日は「八朔」といい、祇園甲部では夏のお正月になる。
 芸妓舞妓衆はみなKの絽の紋付を着て、日頃お世話になっているお師匠さんやらお茶屋さん屋形をまわってご挨拶をする。おねぇさんに連れられて花見小路から切通しを抜け、井上流お家元へのご挨拶に始まるのだが、お披露目まもない舞妓さんにとってはこの夏のさかりの厚いなかを正装して挨拶回りとは、忍耐そのものに違いない。

 この日襟足の化粧も普段とは違う。都踊りの銀襖の幕開けやら、黒紋付のときの襟足は三本足に化粧する。恐らく黒にたいして3本の襟足がスッキリみえて映りが良かったところから三本になったと推察されるが、出たての舞妓さんにとってはそんな約束事も新鮮に映っているのかもしれない。
 とにかく若さに映る絽のKはとてもシックに夏のさなかの白い襟足の三本はすっきりとして、なかなかである。

 この日パパラッチ共は、切通しから門前に抜ける巽橋の辺りにカメラを構えて芸子たちの出陣を迎える。シャツターチャンスといっても行き交う芸子衆の脚を止める訳にもいかずなかなかうまくいかないのだが、おねぇさんを先頭に一門うち揃っての正装はないので、祇園甲部のパパラッチにとっては絶好の撮影日なのだ。

 今年は武漢コロナのお蔭で、八朔の礼も中止とか。軽はずみの新しい日常とやらで、こうした通過儀礼は無くならないことを祈るばかりである。
posted by Kazuhiko Hoshino at 13:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする