2020年08月07日

新宿西口「思い出横丁」

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 日本橋、日比谷、虎ノ門、池袋、渋谷、…次々と東京大改造が行われている。
 新宿西口にも迫ってきた。 2029年までに小田急百貨店から新宿ミロードまでが、地上48階建ての超高層ビルに生まれ変わるという計画だそうだ。
 気になるのは西口から大ガードにかけて今に残る「新宿西口思い出横丁」通称「ションベン横丁」のことだ。
 戦後、焼跡に働く貧しい労働者や、若くして夢を食べて生きてきた芸術家たちのオアシスだった。いすまでも新宿大ガード脇の2,000平方メートルの
地域に80件ばかりの店がひしめいている。
 ワインやフレンチなどと言っている成り上がりは決して近かずかないが、昭和の雰囲気の色濃く残る人情味あふれる街である。

 「つるかめ食堂」には当時のB級グルメがそろっていた。
 「カブト」はコスパに優れたうなぎ屋だった。
 「トロ函」には刺身、焼き魚、煮付け、干物と魚料理のすべてがある。
 「やきとりタロー」は焼き鳥の名店。
 「第二宝来屋」はもつ焼きの専門店。
 蛙やどぜうの丸焼きで精を付けたいときは「朝起(アサダチ)」へ通ったのが、徹夜あけの新劇研究生だった。

 戦後焼跡の闇市を彷彿とさせるあんな町はいまはどこにも見当たらない。
 「思い出横丁」は歴史の証人であり、生きた昭和の博物館なのだ。
 再開発には負けないで生き続けて欲しい「ションベン横丁」なのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 14:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする