2021年01月07日

高嶋ちさ子の色彩感覚

高嶋ちさ子12人のヴァイオリニスト.jpg

 高嶋ちさ子の破壊的な率直さ、物言い、豪放磊落ともいえる個性は、いままでみられなかった魅力である。
 彼女が出ていると爽快さがみなぎり、まわりの男たちに負けない頼もしさが広がる。いかにも業界人といった父親との距離も絶妙で、幼い時からヴァイオリン一本にかけてきた彼女に、これだけの批評的視野が育っていることに感心する。
 欠点は色彩感覚である。12人のヴォイオリニストを従えてクラシックの娯楽化、視覚化をめざしている姿勢は見事だが、まま12人のドレスにとんでもない色彩が登場する。パチンコ屋の開店祝いなら仕方ないが、趣味のわるい原色のオンパレードで、その昔浅草あたりで売られていた未亡人サロンのドレスそのものだ。
 音楽では、ピアニシィモからフォルテまで見事に音色の変化を聞かせてくれるが、ドレスの色になると途端に眼が見えなくなる。この才女にして思わぬ欠点ありだ。
 優れたスタイリストでもつければ、パヒュームぐらいのスマートさは実現できるだろう。ついでに12人のヘア・スタイルもいただけない。名古屋風の長髪がうっとおしい。

 その昔、ピンク映画というのがあった。性的で怪しげな気分を誘うのが、この国のビンクだが、アメリカでは青春のピンクである。カラッとしたピンクで日本のピンクのような湿度はない。
 アメリカやイギリスでは、性的なイメージは青、ブルーに代表される。その種の映画は「BLUE Film」であり、下品な冗談はBlue Joke である。
 これがフランスでは、白がセクシーさを表現するし、韓国では赤である。
 それぞれのお国柄で色に対する感覚がまったくかわるのも面白い。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:52| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする