2021年03月04日

祝 ! ゆるキャラ・グランブリの終焉

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 ふなっしーに弄ばれ、せんとくんに振り回され、日本全国「ゆるキャラ」造りに狂奔した10年がやっと終焉を迎えた。
 ゆるキャラのもたらした10年とはなんだったんろう? この10年で日本人の美意識が大幅に低下したことだけは確かだといえる。「カワイイ」という女性的感覚と、幼児に寄り添う色彩趣味で、全国の自治体が縫いぐるみ作りに走ったのだから、そのエネルギーには驚く。
 ヨーロッパの大人たちは「日本ってどんな国?」「歴史のないアメリカ人がディズニーの縫いぐるみを喜ぶのはわかるけど、日本には歴史があるし、神話もあるのに何故?」答えにつまった。

 数年前のカンヌの映画祭で起こったこと。ジャパンデーのパーティの主役が、こともあろうに「くまモン」だった。
 受付は変なロボット、ステージでのアトラクションはナントカ坂の少女たち……集まっていたのは世界の映画人たち、これは子供用の第一部で、この後第二部のフォーマル・パーティが用意されているものと合点した。ところがジャパンデーのパーティは、そのコドモ・ダマシで終わってしまった。
 翌日映画祭の話題は、日本はどうなってしまったのか? 映画もなければ、映画祭への敬意もない。クロサワもオズも泣いているだろう。
 「くまモン」というゆるキャラは世界に日本の恥をまきちらした。 

 長野でも「アルクマくん」というセンスの悪い色味の縫いぐるみと、全然受けなかった軽井沢の「ルイザちゃん」、可哀そうなのは無理矢理着せられた役場の職員たち、臭い縫いぐるみのなかで灼熱の夏、厳冬の冬、子供にコビを売ってご苦労様なことだった。

 ゆるキャラ・グランプリもようやく終わって、明日からは大人のための行政をやって欲しい。幼児に媚びるのが、地方自治だと勘違いされては、正常な大人はかなわない。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする