2017年10月14日

絶滅危惧種のレビューが復活した

絶滅危惧種のレビューが復活した

 「STAS REVUE 秋のおどり」絶滅危惧種の踊りである。
 結論からいうと2.3の景を除いて全体にとてもいい、とても気分のいい舞台だつた。このレベルの舞台はかってラウンジ・ショーとしてラスベガスにあったが、いまは絶滅してしまった。モンマルトルの麓にあるいくつかのナイト・ショーよりははるかに楽しめるレビューになっていた。
 当初、かってのグランドだつた国際劇場のつくりからなかなか脱却できず、中途半端な大道具や舞台作りが邪魔だったが、この浅草ゆめまち劇場に落ち着いてから、やうやくレビューの本質に近ずいてきたような気がする。

 なによりも印象が変わったのは、大劇場向けのメークアップから、アンチームなゆめまち劇場向けのメークになって、キャストがみな美しくなった。眼の前で踊られても当惑しなくなった。一様に肌色もよくなって美人集団にかわったのだ。若い女性が集まって舞台を作っているのだから、デートに出かけるときのような、綺麗な充実感に輝いていなければ意味がない。重ね倒した目張りや、巨大なうそ眼がめだつような、場末のキャバ嬢にも見えるメークアップは絶対に許されない。

 衣装も今回はとてもよかった。色ずかいがシンプルになって洗練されてきた。白と黒とか、紅ひといろとか、ゴールドだけとか、基調色に少しのアクセント・カラーでよりモダーンな色彩感にあふれていた。多色使いになるとまだ少しばかり問題がのこる。男役のスタイルになると、まっくろなレトロになるが、少女歌劇の幻想に囚われていてどうにもならないのだろう。

 いちばんの功労は構成と振付が非常にこなれてきたことだ。観客に不安な気持ちを抱かせずスピーデイに楽しく情景が展開していく。伝統とコンテンポラリーとモダーンが程よくミックスされている。ときにオバケが顔を出すが、これさえなければ第一級のショー・チームといえるだろう。
 SKD由来スタスの魅力は、アップテンポでチャーミングなのだ。 絶滅危惧種は見事に復活をとげていた。
posted by Kazuhiko Hoshino at 20:10| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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