2017年10月30日

添乗員、ツアコンの旗じるし

添乗員、ツアコンの旗じるし

 就職希望のベストテンに旅行代理店、JTBやら、近畿ツーリストが入っていた時代があった。
 海外旅行がまだ自由に出来ない頃、旅行代理店に入って海外へ添乗するのが、学生たちの夢だった。JALパックでイタリア旅行、個人旅行に慣れていない日本人には、団体旅行で香港、シンガポール、ハワイ、グァムですら添乗員つきのパック旅行に頼っていた。
 学卒の英会話そこそこにとっては、添乗員の仕事がとても素敵な職業に映っていた。

 幸か不幸か筆者は添乗員付きの海外旅行にあまり縁がなかった。ニューヨークもベガスもパリもいつも添乗員なしの一人旅が多かった。ひとり旅をしていると、団体客からなるべく遠ざかるようになるが、ときにツアコンの説明に耳を傾けて盗み聞きすることもある。

 添乗員ツアコンダクターにも、いろいろな人がいる。旅行解説書さながらに四角四面な説明をする女性、冗談をとばして悦にいる男性、必死にお客さんの後を追いかけている新人ツアコン、なかでもグループの先頭に立って迷子を出さないように先導するツアコンには、それぞれのお国柄が出ていて面白い。

 大和撫子のツアコンは、伸縮自在のカネの棒に社名いりの旗をつけかざして歩くスタイルが多い。
 中国人のツアコンは、スマホの自撮り棒の先に房飾りをぶら下げたり、偽のギョクをつけて先導している。
 ヨーロッパではおおむね折り畳み傘の柄だけを伸ばして傘の布をふりかざして案内している。

 小さな旗をかざすというのはいかにも日本的な習慣で、天皇陛下のお迎えも、選挙演説も、みな小さな日の丸にはじまつている。中国人はようやく海外旅行が解禁となり、旅行のさきざきで写真をとるのが流行っているので、ツアコンの自撮り棒にも実用性がある。ヨーロッパ人のさかさ傘は突然の雨に対する備えにもなり、折畳傘の選択は個人まかせなので、個性的な目印である。
 添乗員の目印にそれぞれのお家の事情が現れていて面白い。なお当節のツアコンはブラックそのものの仕事でかっての人気はどこえやら、の不人気ビジネスだという。
posted by Kazuhiko Hoshino at 18:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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