2017年11月12日

ミシェラン三つ星の高尾山

ミシェラン三つ星の高尾山

 東京の小学生にとって、初めての遠足が高尾山という経験者は多い。
初めて電車からケーブルカーに乗り、リュックを背にちょっぴり山歩きを経験する。1200種の植物と100種の野鳥がいて、貴重なお山と教えられた。

 ある時高尾山の山懐に、うかい亭という鳥料理の村落ができた。村落というのは、飛騨から合掌民家を移築し、それを中心に多くの離れをつくり、いろりを囲んで鳥料理を饗するという画期的な食のテーマ集落が造られた。民家園と料理小屋の集合体で東京にありながら、日本の山村風景を体験できる画期的な施設だった。
 六本木時代には、海外からのお客様をもてなす定番のうかい亭であった。うかい亭は後にステーキうかいをつくり、懐石のうかい竹亭をつくり、都心には豆腐屋うかいやら、つい先日トランプ大統領夫妻をもてなした銀座ステーキうかいとますます拡大しておもてなし処の雄となっている。

 何年ぶりの高尾山だった。富士山とともにミシュラン三つ星をえた効用かもしれないが、そこは山ガールと中国からの観光客であふれていた。天狗信仰の修験の山の気分は全くなく、山の原宿のごとき呈をなしていた。わずか599メートルの山を登るのに、それも大部分はケーブルカーであるにもかかわらず、山ガールたちは3000メートル級の登山支度でオシャベリをしながらの高尾登山なのだ。
 よく見るに、登山ごっこである。ごっこ遊びをしているとしかみえない。インスタ映えのする写真を撮るため、やざわざ登山のためのファッションを整え、高尾山にやってきたのだろう。
 薬王院の水行も火渡りも、殺生禁断もみな、スマホ写真の小道具であって、修験道の霊山もかたなしなのだ。行基菩薩も飯縄大権現もみな存在感をなくし、霊力も呪力も必要としない不思議な三ツ星の高尾山になっていた。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:03| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うかい亭二か所だけ行ったことがあります。
東京タワーの近所ともう一か所
感想は…
舌が金田中庵で出来ているので謎でしたw
高尾山は未経験です。
Posted by ふくだ かよ at 2017年11月12日 14:17
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