2017年11月29日

ニーハオ・トイレの行方

ニーハオ・トイレの行方

 「ニーハオ・トイレ」ってなに?
 中国の間仕切りのない公衆便所のことを、かの地の人々はそう呼んでいるらしい。間仕切りがないので、頑張っている時でも、隣りの人と目線があってしまい、ニーハオと挨拶せざるを得ない。悪臭も強く、外国人観光客からは評判の悪いことこのうえない。
 一帯一路のお家元としては、どうにも体裁わるく、この程、習近平国家主席の命令により、公衆トイレ美化運動「トイレ革命」が発動された。

 北京、上海など大都市圏の住宅街や古い集落ではいまだに自宅にトイレがなく、、古い共用の公衆トイレに頼っている例が多い。川の共同洗濯場や、おな洗いの共同温泉とは異なり、お尻丸出しの大小の処理場なので、開いた口がふさがらない。
 こうした公衆トイレの管理者のなかには、勝手に料金の徴収を行っているものもあり、全国的にトイレ環境の改善には何年かかるか判らないと報じる向きもあり、習近平のトイレ革命は、はたして吉とでるか、凶とでるか、観光業者たちも声を潜めて見守っている。

 戦前中国の田舎では、玄関入口の前に穴が掘ってあり、すべてその穴が大小を引き受けていたので、町は臭気と蠅の多さに辟易としたと伝えられていた。そうしたオープン・トイレの習俗はいまに生きていて、なかなか通り一遍の命令では治らないといわれている。なによりもトイレにお金をかけたい、という機運がゼロだという。

 習近平は重要指示として「庶民の暮らしの質で、不足しているものを補うため、一層の努力をすべきだ」とトイレ革命の強化を指示したと伝えられている。
 トイレの質的向上のため隣国ニホンを見習うべしとは、云わなかったらしい。
posted by Kazuhiko Hoshino at 16:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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