2017年12月26日

トランプ大統領、ルノアールに騙される

トランプ大統領、ルノアールに騙される

 アメリカ2017年の流行語にトランプ大統領が頻発した「フェーク・ニュース」があった。
 ニューヨーク・タイムスからCNNにいたるあらかたのメディアは、大統領からあんた達はフェーク・ニュースの製造元だと指弾された。 そのことからトランプ対メディアの対立軸が明確になった。

 日本でも従軍慰安婦問題の、朝日新聞による記事捏造がひどいので、国益派から一斉に攻撃をうけた。さらに今年はモリカケ問題にたいする取材姿勢で、メディアの権力監視の立場が反安倍のヘイトニュースになっているというので、朝日、毎日、共同とテレビ・ワイドショーの報道が若者たちから背を向けられ、自民大勝に結び付いた。
 戦後左翼の反日運動にたいする右翼民族派の攻撃が、ネットを通じて本格化したということかもしれない。


 さてトランプ大統領のインタビュー映像の後ろにフェイク・アートがあったと話題になっている。よりによってルノアールの「二人の姉妹(テラスにて)」と広く知られた名画である。
 このインタビューの相手は作家のティム・オブライエン、彼はトランプの伝記執筆のため彼のプライベート・ジェットに招かれた。そのときトランプの後ろに掛けられていたのが、ルノアールの「二人の姉妹」ティムが、その絵について尋ねたところ、「これは本物だよ」とトランプ氏はなにげに説明、ティムは「違うよ。僕はシカゴ育ちだ。二人の姉妹はシカゴ美術館に掛けられている。だからこれはオリジナルじゃないよ。」その翌日も同じ言葉が交わされたが、トランプ氏は主張を変えなかったと伝えられている。
 このニュースに専門家たちもぞくぞくと参入、「あれは完全なコピーだ」「ルノアールは自分の作品のコピーはつくらなかった」とかしましい、ついにシカゴ美術館が「私たちのヴァージョンが本物であることに満足しています」の声明までだすはめとなった。

 ときに本物よりも本物に近い贋作やら、健全な贋作やら、美術の世界における贋作騒動はきりがないが、常日頃ヘイトに怒りまくっているトランプ大統領が、ヘイトなルノアールに騙されているのが面白い。

posted by Kazuhiko Hoshino at 14:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: