2018年05月10日

パスワード・指認証・顔認証・シアワセの監視社会

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 初めの頃は、ああそういうことか、と納得してなにげに設定していたパスワードだが、わずか十数年のうちに身の回りはパスワードだらけになってしまった。パスワードのためのファイルが一冊では足りずに我が家では三冊もある。
 何故だ! かってパスワードのない時代は、のびのびと自由に暮らせたのが、いまではいちいちパスワードを要求される。記憶という脳みそは、哲学や歴史や数学のために存在したのだが、今やパスワードに占領され、肝心の思考は何処かへいってしまった。パスワード・ジャングルのなかで窮屈な暮らしをしているのが、我々のイマではないだろうか。

 町中に監視カメラがつき、マイカーにも高精細なドライブ・レコーダーは如何と、デーラーは薦めてくる。
 身の回りすべてを疑って暮らす生活は、かっての日本人にはなかった。西欧的な人間性悪説にもとずいたものだろうが、なんとも住みにくい。
 軽井沢の田舎では、地元の人のなかには鍵をかけずにお買い物へ出かける人はけっこういる。お届け物があるので伺っても、玄関の出入りは自由、中へはいってしかるべきところに置いてかえってくる。昔の東京でも下町はこうだった。鍵などどこの家もかけていなかった。ところが別荘族は十重二重と鍵だらけ、警戒心が強い。言い換えれば疑い深いのが当世の人々なのだ。

 彼女とむつみあったそのあと、寝ついた彼女の指をスマフにかざして、指認証をする。見事にスマホはロックを解除され、浮気の証拠をつかんだ、とそこまでは唯のヤキモチだが、そのあと凶行におよんだとあっては常人とはいいかねる。
 ひそかに彼女のスマホに位置情報を送信するアプリをインストールして、つねに監視下におく。暇な男がいるものだとおもうが、常に監視されてシアワセという彼女もいるというから犬もくわない。顔認証のアプリは双子の見分けがつかなかったというからお笑いネタでもある。
 いっそパスワード、指認証、顔認証、すべて止めてしまつたらどんなにのびのびと暮らせるかとか、と想いはとぶ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 05:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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