2018年05月11日

偉い人がわからないカタガキ・ジャングル

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 演出という仕事をしていた。テレビの初期には演出はひとりしか存在せず、英文の名刺には、ディレクターと書かれた。ドラマのタイトルには、当然のごとく演出はひとりしか表示されず、その後は制作のタイトルだった。制作はプロデューサーである。
 ところが今日只今のテレビをみると、ディレクターが五人、六人と連なっている。寄ってたかって分業化していると思えば、その後に演出というタイトルがでてくる。とにかくタイトルだらけで、誰が責任をもってやっているのか良くわからない。肩書が多すぎて混乱する。

 銀行がご挨拶にみえる。三人のホワイト・カラーである。名刺をいただきよく見ると、「副支店長」「支店長代理」「課長」とある。誰がいちばん偉いのかわからない。ある日、追いかけて「部長」「部付部長」「上席推進役」が現れた。クイズ問題、さあ偉いのは誰でしょう。

 広告代理店と顔合わせのミーティングがあった。「アカウント・スーパーバイザー」「アカウント・ディレクター」「アカウント・マネージャー」「アカウント・エクゼクティブ」どっちを向いて話をしたらいいのかまったくわからない。会議の終わるころ、ようやく目の前の人ではなくあっちのすみに座った人と、お話をしなければいけなかったと気が付く。

 団塊の世代が働くようになって、モチベーションをもたせるため、やたら肩書がうまれた。部下のいないグループ長やら、新入りひとりのチームリーダー、とにかく団塊の世代は肩書にこだわる。

 いつかは「社長」めざして働いた若者も、いつかは「CEO」、いつかは「CFO」「CIO」「CCO」「CSO」本人にも何がなんだかよくわからない。結局、僕は「You Tuber」になります、という不思議な職業が発生するのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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