2018年08月28日

陀羅尼助丸か、それとも百草丸か

s_hyakusougan1.jpg 51QvzZ5RxXL__SX466_.jpg

 我が家の相棒は、和漢薬と呼ばれている昔のくすりが大好きである。西洋渡りのカタカナ薬は信用していない。
それ故、小生のアメリカ行きでも、フランス行きのときでも、トランクのどこかに和漢薬が忍ばせてある。「○○毒消し丸」「○○陀羅尼助」のたぐいだ。
 不思議なもので、サン・ジェルマンの裏窓で胸やけしたとき、昔ながらの「和漢胃腸薬陀羅尼助丸」という墨の文字をみただけで、胸やけが消滅したような気分になる。

 そもそも「陀羅尼助丸」という名前は不思議だが、いままで調べたこともなかった。身体の調子が悪く、だらだらしていたとき尼御前があらわれて直してくれたので、すなはち「陀羅尼助丸」ぐらいに思っていたらとんでもないことだった。
 「陀羅尼助丸」は1300年前役行者が、疫病退散のため、大峰山中に自生していた黄檗の樹液を中心に作られた生薬だと文献にあった。奈良吉野を中心にした修験道から派生した薬であり、高野山の陀羅尼助丸は、陀羅尼経をとなえるときの眠気覚ましから作られたと、伝えられている。

 現在、「陀羅尼助丸」と呼ばれている薬の製造元は四つある。
 奈良吉野山に「フジイ陀羅尼助丸」、大峰山に「陀羅尼助丸」、和歌山高野山に「大師陀羅尼助・大師陀羅尼錠」、愛媛石鎚山の「石鎚山陀羅尼丸」、いずれも修験の山麓にあるが、ホボおなじ成分にもかかわらず、異なる名前で発売しているものがある。
 長野御岳山の麓にある「御岳百草丸」であり、「御嶽山日野百草丸」である。セクト好きの長野県人は、長野県製薬の「御岳百草丸」か、それとも日野製薬の「御嶽山日野百草丸」、ふたつの派閥に別れる。同じ成分ながら、効く・効かないに割れる辺り、実に長野県民らしい。

 共産党、立憲民主党、国民民主党、ホボいずれもがリベラル左翼にしてアンチ・アベ、憲法アンタッチャブルにもかかわらず、互いの縄張りを主張して争うあたり、陀羅尼助にたいし、百草丸をかかげる長野県人らしい。とそんな雑なまとめ方では、陀羅尼助丸にも、百草丸にも、立憲民主にも、失礼なふるまいということになるのだろう。


posted by Kazuhiko Hoshino at 12:53| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: