2018年09月22日

にほんのスイーツ「大学芋」

daigakuimo.jpg

 秋とともににほんのあちこちで芋の食味会が始まる。
 山形の芋煮、今朝のテレビでは里芋の盛大なまつりをやっていた。秋は芋の季節だということを改めて認識した。

 「焼き芋〜ヤキイモ」という掛け声もきかなくなった。若い女性スタッフが焼き芋の声に、外へ飛び出しホカホカの焼き芋とともに、興奮した面持ちで帰ってきたムカシがなつかしい。焼き芋は田舎のシアワセ、家族のシアワセ、3時のシアワセ、いろいろなシアワセをはこんできた。

 いまではおやつのケーキになってしまった。スポンジの上に色とりどりの果物やらアイスクリームの様々がのって見事だが、少しうるさい。菓子職人はパテェシィエとやらに変身し、フランス語など操ってシャレタ名前のケーキが主役の座にすわっている。

 サツマイモを一口大の乱切りにして低温の油でじっくりと揚げ、それに密をからめて黒ゴマをまぶしただけのジャパニーズ・スイーツ……それこそ日本一のスイーツ「大学芋」だ。いや世界一のスイーツ「大学芋」かもしれない。パリ・サクレクールの丘の絵描きさんの広場あたりに、このジャパニーズ・スイーツ「DAIGAKU-IMO」などだしたら成功間違いなしだろう。

 昭和の初め、帝国大学(今の東京大学)の学生が学費捻出のためサツマイモを加工して売り出したのが、「大学芋」の始まりとか、赤門前にあった三河屋というふかし芋やさんが、大正の初めに売り出したのが、人気をよんで「大学芋」になったとか、諸説いりみだれているが、それほど簡単に加工できたにほんのスイーツということだ。

 小生の大学芋は、浅草言問通り・花屋敷の裏あたりにある「千葉屋」揚げたてアツアツの大学芋である。ごま油の風味がのこる絶妙な揚げ、密の美味しさ、芋は茨城県産の紅あずまと聞くが、にほんいちの大学芋完成形がここにある。400グラム700円というのも嬉しい。

 おやつの「ふかし芋」も亡んでしまった今、デスクが買ってきてくれたセブンイレブン製「まるで大学芋なオールドファッション・ドーナッツ」でせめてもの懐かしさをいただく。

posted by Kazuhiko Hoshino at 11:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: