2018年10月08日

中国という監視社会

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 中国の空港に降り立って税関を通るとき、かたわらのちいさな台に黒眼鏡の人が立っていたら、その人は情報監視員と思わなければならない。少し厚い黒メガネには、視界に入ったすべての人の公安データが即座にうつしだされ、危険分子は連行される。
 中国の情報技術の向上と、北京政府の蓄積してきた14億人分の膨大なデータが、こうした監視社会のシステムを可能にしている。国内に住む中国人だけでなく海外の人々のデータも、情報をハッキングして大量に保有していると伝えられる。
 犯罪の防止、犯罪人の追跡に120パーセントの効果を発揮するのみならず、共産主義社会にとって不都合な人々の出入国も黒メガネひとつで簡単に発見・拘束できるという恐ろしいネット監視網である。

 中国最高の美人人気女優ファン・ビンビンさんが、突然今年6月から消息不明になった。
 自身の芸能学校を持ち、ドラマ制作会社を経営し、カナダにはマンションを持ち、国内には二軒の自宅と二軒の別荘、そして青島には高級マンションを所有しているという、中国映画界最大の稼ぎ頭だといわれる。なるほど写真をみれば堂々としてイブニング姿は、並みいるハリウッド女優に負けない。
 世界中どこの芸能界にもある表契約と裏契約がばれたともいわれ、本人からのお詫びが公表されたが、この話にはさらに裏があり、習近平の側近の愛人であったため、不興をかって挙げられたのだという情報もある。

 さらに恐ろしいのは、国際刑事警察機構I.C.P.O通称インターポールの総裁が突如行方不明になった事件だ。中国を代表する警察官僚としてインターポールのトップの座につき、世界中の国際犯罪を取り締まっていたにも関わらず、本人があっさりとどこかに連れ去られた。
 中国にたびたび問い合わせた結果、このほどようやく北京政府から不審な行為があったので拘束中という答えがきた。不審な行為の内容は知らされていない。習近平にとって不都合なのか、それとも中国共産党にとって不審な行為なのか、まったくわからない。

 共産社会は一見秩序正しく理想社会にみえるが、実態は徹底的な管理監視システムにより、人間としての尊厳や人間性が否定される。粛清があり、発禁があり、没収がある暗黒社会である。そもそもはユートピアを目指した筈のシステムが、いつのまにか暗黒のディストピアになってしまった。これでも資本主義社会と仲良くやっていけるのだろうか。
posted by Kazuhiko Hoshino at 13:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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