2019年01月15日

小正月が滅亡しつつある

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 一月十五日は「小正月」である。小正月は女正月ともいい、いろいろな習俗があった。
 ほとんどが農耕民族であった日本人にとって必要な習俗だったが、グローバル化というお題目のもと雲散霧消しつつあるのは残念なことだ。
世界中から何千万かの観光客がやってくる今こそ貴重な財産であるべき筈のものが、政治家や行政の無知のために絶滅の危機にたっている。

 ユネスコのなんとか遺産に登録された、そんなニュースが飛び込んできたとたんに持て囃し、テレビや新聞の紙面をかざる。典型的な田舎者のオコナイで恥ずかしいことこのうえない。大正月に対して小正月とはなんだったのか、小学校の教師位はたしかな認識をもって、子供達や親に話ができて当たり前だ。

 小正月の来訪者といえば、秋田のナマハゲ、山形のアマハゲなど有名だが、ナマハゲのように威圧的な態度で飛び込んでくるのではなく、ソフトに優しくはいってきてそっと餅をもらっていったり、仮装して祝言をのべたり、地方によっていろいろなスタイルがある。

 野沢菜の本場信州野沢温泉村の道祖神祭なども、小正月の行事としてはスケールの大きな火祭りだ。その年に生まれた子供の数だけ立派な幟を奉納しそれでご神殿を作り厄年の男たちが、上下に別れて火付けの争いをくりひろげる壮大な火まつりだが、地方ではどんど焼き、左義長、三九郎などいろいろの名前でよばれ、年神様の祭りにつかった注連飾りや松を焼いて、祭の終りをつげる小正月の習俗につながっている。

 田圃から害虫病虫を追い払う呪術のような鳥追い行事もあちこちで行われている。なかでも五郎兵衛米のとれる佐久では30キロにも及ぶ巨大なオンベを振り回しながら酔っぱらった男たちが集落を練り歩く。占い儀礼では15日に小豆粥を食べる地方もある。神社では小豆で吉凶をうらなったり、小豆をたべると風邪をひかないとか、俗信と暮らしが結びついて世界でも珍しい信仰の国がこの国なのだ。


posted by Kazuhiko Hoshino at 12:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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