2019年02月01日

マスクとマスカレード

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 猛烈な勢いでインフルエンザが流行っている。
 街にでるとマスク人間だらけで、ここは病院かといいたくなる。日本人のマスク好きは世界的に有名で、ヨーロッパの人が羽田に降り立って始めの驚きは、異常に多いマスク人間だといわれる。マスクも近頃では、予防にならないとか、役立たずという研究も進んで、日本人のマスク好きもすこしは沈静化するかもしれない。

 銀座、原宿などで異様にみえるのは、黒マスクの集団だ。マスクは白いものと永年すりこまれてきたので、黒いマスクをみるとドキッとする。聞けば韓国K POPの影響とか。オールド世代の黒マスクは怪人20面相だから、どことなく犯罪の予感がする。
 台湾マスクと呼ばれるマスクも、白、黒、ピンク、黄色とカラフルでなかにはマスク前面にキャラクターの描かれたものもある。

 マスクのそもそもは、大正時代の工場の粉塵除けに使われたものとあるが、インフルエンザの流行るたびごとに勢力を伸ばし、今日のマスク天国を創り出した。
 立体マスク、超立体マスク、快適マスク、超快適マスク、安全マスク、超安全マスク、近頃では小顔マスクなるよこしまなマスクまであって、数多くの種類のマスクが素人を混乱させる。

 どうせ顔隠しのような大きなマスクを着けるのなら、いっそヴェネチィアのマスクのように、謎を秘めたアバンチュールのマスクなら思わぬシアワセに遭遇する。 身分、氏、素性をかくして貴族たちが美しい庶民の娘たちと交歓するためにマスケラをつけて街に繰り出す。娘たちも予め判っていて誘いに乗ったふりをして悦楽のひとときを過ごす。
 ヴェネチィアにはいまでもこのマスケラの祭りはあって、春の夜のシアワセになっている。マスカレードと呼ばれる仮面舞踏会は、皆で楽しむ人生の仇花なのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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