2019年07月10日

祇園が火事で燃えている

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 祇園で火事が起きた。
 東山区祇園町南側である。四条通りを挟んで南側の町家群のことをいう。もちろん北側にも祇園町はあるが少しばかり表情が異なる。

 北側には「おしょさん」つまり京舞井上流の井上八千代さんの家やお稽古場、お茶屋では冨美代さん、房の家さんなど、しばじばテレビに登場する巽橋とお稽古の行き帰りに舞妓さんがお参りする辰巳大明神があり、白川が流れている。

 南側には一力さん、廣島家さん、多麻さん、始め多くのお茶屋さん、そしてなによりも祇園歌舞練場があり、建仁寺の方丈がひかえている。
その南北の祇園町を貫いているのが花見小路、歴史的保存地域に指定されているその真ん中で火事が起きた。

 相方がお茶の稽古をしている家は一筋東だが、その夜から翌日まで電話の集中豪雨が押寄せた。近火お見舞いと親切な野次馬である。
 軽井沢にいて祇園の火事が手にとるようにわかる。テレビでは火元は祇園のどこそことヘイト・ニュースを流している。

 あまりの近さでみな一斉に浮足だった。お茶屋にはまだ客がいる時間だったので、あわてた女将さんは客を帰し、芸妓、舞妓たちも小走りに館に帰った。
 木造の古い家が多いので延焼が怖く、みな真っ青になって火の粉の行方を見守ったり、突然バケツに水を汲んでいたらしい。料理やの川上さんは裏隣だったので、消防に二階からの消火を依頼して家中泥だらけ、土石流に襲われた状態で後始末に茫然としているとか。                                                                           お茶屋の女将さんたちは、ご先祖様のご位牌と過去帳、なによりも大事な貯金通帳を抱いて露地でそわそわ、舞妓は高価な衣裳をぬぎ、薄汚れた縫いぐるみを抱いてジーパンでそわそわ。
 いかにも女ならではの祇園町らしい火災事件であった。

 
posted by Kazuhiko Hoshino at 08:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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