2019年11月06日

天然コンブ絶滅の危機

天然昆布.jpg天然昆布.jpg

 北海道の海に危機が迫っている。天然コンブが絶滅状態で、とってもとっても十二分にあったコンブの姿がみえなくなったのだ。
 ついこの間まで漁場は自宅のまえの海といっていたのに、目の前の海からコンブが姿を消したというのだ。コンブが林をなしていた海の底は真っ白になった岩肌がつづき、小型船で遠く知床半島の付け根までいってようやくコンブをみつけるといった悲惨な状態になっている。

 目の前の海はコンブの宝庫、獲りに行く人手がないのでホッてあるといっていたのは、つい十二、三年前のことだったが、いまやコンブ漁師は漁協への借金も返せない、どうしたらいいかと茫然自失している。

 海水温の上昇、集中豪雨、大型台風、地震、津波、そして猛暑と漠然としたこころあたりはあるものの、ちゃんとした説明はつかず、この状態がつづくと北海道のコンブは消失の運命にあると、北大の研究室はいっている。ホタテ、サケに続く北海道の特産品が姿を消す。

 北海道のコンブがなくなるということは、日本料理の崩壊につながる。出汁の食文化でいま世界中のグルメから注目をあびている日本料理の土台を失うことを意味している。カツオとコンブがなくなったら日本料理の職人たちは手足をもがれたも同然といえよう。
 ダシ用の最高級コンブ羅臼昆布も、海底湧水にそだてられてきた利尻昆布も、みな突然に姿をかくしてしまった。

 日本人は結婚、正月、誕生などお目出度い時には、必ずと言っていいほど縁起物として昆布を飾ってきた。命の長からんことを願い、共にヨロコブという民間信仰のシンボルを務めてきたのが、昆布だった。
 その昆布が北の海からきえるのは、日本人の暮らしの明日を予感させて、なんとも暗い気分になる。
posted by Kazuhiko Hoshino at 19:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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