2020年06月29日

アサヒカメラ 遂に廃刊!

scan020.jpg

 日本最初の写真雑誌「アサヒカメラ」がついに廃刊になった。
朝日新聞よりさきにアサヒカメラが倒れるとはおもわなかつたが、やはり出版不況の波をかぶったともいえるし、デジタル化時代に対応できず、カメラ人口が圧倒的に増えているにもかかわらず、結局カメラ愛好家たちのニーズに答えられることなく敗れたとも言えよう。
 言葉を変えれば、アサヒカメラが維持してきた映像の権威がもろくもくずれさったということだろう。今日のカメラ・ユーザーの意識とは全く違う処に
アサヒカメラはあった。

 ドイツの名カメラLeicaが発売されたのが1925年春、そのあくる年1926年4月に創刊されたアサヒカメラはこの国の写真の世界を引っ張ってきた。 ワイマールの芸術学校バウハウスで起こった「ノイエ・フォト」運動をいち早く紹介して、当時日本にすでに上陸していた「ノイエ・タンツ」などとともに新芸術の先頭にたっていた。
 ただその後の写真におけるデータ重視の傾向は、写真から詩や文学を奪い、感覚とデータだけのつまらない写真にしてしまった責任も多いにある。
 3年前、アメリカのカメラ専門誌Popular Photpgraphyが廃刊し、いま世界一のカメラ製造基地である日本からアサヒカメラが消えるという事実はなんとなく寂しくもある。
 デジタルの現実をリアルに捉えることが出来ず、いまこそフィルム! と表紙にすりこんで最終刊となったのは、親会社が最後まで従軍慰安婦にこだわり、国内版で訂正謝った後にもかかわらず国際版では従軍慰安婦の存在を肯定し続けて、結局クォリティ紙の権威を失った現実とオーバラップする。
 アサヒカメラの後に新しく生まれるカメラ誌に期待するしかないだろう。
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: