2018年11月26日

シアワセの国際ロマンス詐欺

225756d7c6bcb3d.jpg

 我が家には役場のお知らせ専用の受信機が置かれている。
「お知らせします。本日午後3時頃、追分地区の80才の男の方が、行方不明になっています。服装は茶色のジャンバーにグレーのズボン、お心当たりの方は警察署までご連絡ください。」
「お知らせいたします。新軽井沢で振込め詐欺の被害が発生しました。高齢者の方はご注意ください。」
 行方不明も、振り込め詐欺も、消防訓練も、みな同じ口調でフラットにしゃべるところが、いかにも役場の広報らしい。

 ところがいま中年の独身狙いで「国際ロマンス詐欺」というのが発生していると、きいた。
 何処で調べるのか、婚期のおくれてる独身女性が標的だそうだ。カッコのいいアメリカ軍人の写真が添えられてSNSで友達申請がくるらしい。あれこれ選んで婚期を逃している女性にとって、セイの高いアメリカ人からの友達申請は地獄に仏の思いで舞い上がる。これで私もようやくインターナショナルな人間になれる、だって若い頃ディズニーランドには20回も通ったんだから。その日から彼女はスマホを抱いて寝るようになる。

 スマホには、ばらの花束の写真にアイラブユウがそえられて届く。毎日、毎日、彼女はすっかりその気になってまだ見ぬアメリカ軍人を人生の伴侶と思いこむ。……シアワセの日々。

 いまの任地は秘密だからいえないけど、もう戦争に疲れた。除隊申請をしているので、まもなく会えると思う。アメリカへ帰るまえに日本のアナタに会いたい。ついてはプライベートの航空機代と特別送還費をおくってほしい。とりあえず100万円、○○US.ARMY.COMまでおくってほしい。除隊したらアメリカのバンクから返すから……なんだかんだと訳の分からないお金を払い込むことになる。

 国際ロマンス詐欺とは、詐欺師もワールドワイドになって、被害者もワールドワイドになって、フシアワセもワールドワイドになって、高嶋ちさ子が日本は鎖国したほうが良いんだよと、ますます叫ぶようになるのだ。
posted by Kazuhiko Hoshino at 12:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

写真展の客

E-6 No.6 いきつくあてもない二人.jpg

 写真展の質問「この写真どうやって写したんですか」圧倒的に多い。パリではまったく無かった質問である。
 勿論なんの反応もなく見に来られるよりずっと有難いのだが、機械的なシステムばかりに興味をもつというのはどういうことだろうと、考えてみた。作者としては露出や絞りのことはどうでもよく、素材と映像とキャプションの完成度が問題なのだが。
 日本の写真愛好家はとかくテクニックばかりに興味を持つ。この人たちは写真愛好家というより、撮影愛好家なのかもしれない。
 これは多くのカメラ雑誌にも責任はある。テクニックやカメラ情報が紙面を覆っている。そのためどこへいっても直ぐにデータを気にする。データを知りたがる。
 データを知っても撮れないものは撮れない。サイバー戦争を仕掛け世界中からデータ泥棒をしている中国人と似ているところがある。
 そこに展示されている作品がすべてであって、その作品のなかに土足で踏み込むのはあまり感心しない。

 これはパソコンでどう処理するんですか。アタマからパソコン信仰がぬけない。
 「パソコンは使っていません。フォトショップは嫌いです。それにパソコンの技術はもっていませんから。」と答えると大層ご機嫌ななめになる。ひょっとするとパソコン・メーカーか、ソフト・メーカーの方か、と思われるほど機械信仰が強いのだ。
 作品の流れや傾向をよみとって、そこに質問をぶつけてくるのは、パリのお客さんだった。文化通信省のオデール・フランクさんは2時間の対談すべてをキャプションの意味と映像化の背景について話会い、時間が足りないと言って再度の対談を申し込まれた。

 客のなかにはこんなことをいう客もあった。「お花がこんなに沢山きているが、どうしてですか。」こういう人にお付き合いですとか、義理ですとかいっても通じないので、「いやぁ銀座にはお花屋さんが多いですねえ、」このくらいの答えが丁度いい。
 「立派なギャラリーですが、ここの会場は一日いくらですか?」「いいえ、この会場は貸会場ではありません。オーナーの理解で使わせていただいています」本当のことだが、そんなことがある筈はないと再度聞いてくる客もいる。多分その人には「文化のためのボランティア」などという高邁な精神は通用しないのだろう。



posted by Kazuhiko Hoshino at 11:31| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月23日

銀座を占領している中国人

20150608-00046447-roupeiro-000-4-view.jpg

 朝のギンブラを楽しんでいるのは、ほぼ中国の人々だ。
 朝から自転車に乗って疾走しているのは中国人だ。
銀座でモーニングをやっているカフェにいくと中国のカップルが多い。
 銀座5丁目の表通りにある旅行鞄の店は、5,400円均一の旅行ケースを表にだしている。中国人が群がって買っている。昨日買いすぎたお土産がホテルの絨毯にとっちらかっているのだろう。
 あの広大な中国で自己所有を認識するためには、原色のはっきりした色が必要になってくる。従って日本人ならすこし引いてしまうようなピカピカ色のケースに、中国人の関心が向く。
 それにしても中国という隣人は凄い。凄いというのは悪い意味でも、いい意味でも凄いといえる。

 日中国交20周年のとし、筆者は演出として北京国際劇院の舞台にいた。
  一年も前から二度三度と打合せをして日本と中国の歴史をたどった日中同時代の衣裳比較のショウをやることになった。日本側からのモデルと中国のモデル、そして両国の芸能がからんだグランド・レビュウである。
  北京大会宮殿における歓迎晩餐会の料理は一生で一番の素晴らしい料理だった。
 が本番前日に大変なトラブルが持ち上がった。 日中両国の衣裳のなかに少数民族の衣裳がないではないか、という中国共産党からのクレームがきた。そんなことは半年前にいってくれ、というのがこちらの言い分だが、中国側は共産党の要求に逆らえない。急遽八つの少数民族の衣裳を出演させることになった。
 モデル香盤の変更、音楽の手配、照明プランの作成等々、大変だったがなんとか乗り切って国交回復記念晩会は大成功に終わった。

 この時中国における共産党の考え方は、すべてに優る「神の声」だということを悟った。
 日本観光に伴う中国人の爆買いも三年程でぴたりととまった。銀座でもデューティフリーの中国人御用のフロアを作ったデパートはいまはことごとく閉鎖に追い込まれた。
 チャイナ・リスクと云われているが、あんなに沢山いた中国の観光客が、ある日突然に消えるということもある、ということを常に心しておかねばならない。
posted by Kazuhiko Hoshino at 21:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月22日

ありがとうございました。

PB180422.JPG

 銀座Gallery座STONEに於ける星野和彦PARIS展帰国記念も無事終わりホッとしています。
 共にB29の爆弾をくぐった都立弐中の仲間、武蔵野の栗拾いに興じた成蹊の友、帝劇文芸部のミュージカル時代、テレビ朝日創成期の演出、技術、女子アナの今、ファッションに浮かされていた美女たち・昔モデル、さらにオペラの頃のスタッフ、SKDのスターたち、祇園甲部の芸妓衆、軽井沢・長野の思いもかけぬ友人知人との出逢いに、日々充実の毎日でした。
 歌舞伎の名優、日本舞踊のお家元などからもいっぱいのお花を頂き感謝にたえません。

Fleurs de fete 

 尾上菊五郎様 片岡仁左衛門様 中村雁治郎様 、尾上菊之助様 市川海老蔵様 
 尾上松也様
 花柳壽應様 井上八千代様 吾妻徳穂様 尾上菊之丞様 市川ぼたん様

 千明子様 芦田友子様 堀越希実子様 松井今朝子様 尾上あぐり様 石渡アキ枝様 
 幸田弘子様 三善里沙子様 森本俊子様 井上真樹様 こばやしのりこ様
 千景みつる様 三村節子様   Tommie Wilson様 湯浅みさ子様 伊東俊子様

 田辺寿様 田尾兵二様 亀井正美様 上坂匡様 田中裕一様 Ogosso様
 門前茶寮弥生座・座の会様 馬田広亘様 ファリーダ・ラーマン様 妹尾桃子様
 毒蝮三太夫様 稲吉靖司様 増山江威子 野村道子様 長谷部恭様 劇団山王様

 祇園甲部芸妓 まめ鶴 その美 孝鶴 豆千鶴 照豊 フク愛 
 小愛 小耀 小扇 小襟御一同様 廣島屋・昌子様
 Tsume &Yuki(Paris)様
 _______________________________________________________

 仁科恵敏様 伊藤愛子様 永楽康栄・酒井弘子様 三木宏忠様 阪本京子様
 島田五郎・由美子様 真理ヨシコ様 中田幸子・藤田記久子様 丸山公楓様 
 小川信夫様 星野卓郎様 野口真一様 長岡秀秋様 田中宏和様 鈴木チエ子様
 石寺真澄様  山恒久様 島敏光様 谷口愛子様 六角泰子様 米山美佳様 
 高橋亜矢子様
  そして荻野惇 荻野由美子様 奈須田一志様 石川桂子様

 そのほか沢山の方々のお世話になり、差入れやらお心ずかいに御礼最敬礼です。

posted by Kazuhiko Hoshino at 16:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月15日

ただいま開催中です。

ただいま開催中です。 ただいま開催中です。
posted by Kazuhiko Hoshino at 17:04| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月09日

ジュリアン・ソレルからアマンドの時代

 ジュリアン・ソレルからアマンドの時代

 戦後はじめの下着やは銀座6丁目並木通りの角にできた「ジュリアン・ソレル」だった。
 その店にはハリウッド直送のピンクのショーツやランジェリー、フランス渡りのブラ、ガードルなどが飾られ、横文字かぶれの女性やら、銀座超高級オミズが出入りしていた。鴨居羊子などという怪しげなデザイナーが登場するずっと前の話である。
 ある時ジュリアン・ソレルのオーナーがお店の西側つまり並木通りに沿った処に、お洒落なカウンター・カフェをつくった。大きなガラスで並木通りを歩くカップルからは丸見え、暗い灯りの名曲喫茶が流行っていた時代に画期的なカフェだった。いつも目の前の並木通りには派手なアメ車やジープが止まっていた。駐車禁止もなく銀座のそこここに車が止まっていた時代だ。
 「並木通りのジュリアンにいるから……」とは、放課後待ち合わせのサインだった。

 コーヒーにうるさい輩は、あずま通りのトリコロールに集まった。小さなエクレアをたべコーヒー談義に華を咲かせた。店頭にはいつもフランス国旗がひらめいて外国気分に充たされていた。

 土橋通りの電通に初めて小さなスタジオができた。民放ラジオの始まりは、この電通スタジオと、博報堂の屋上にできたバラック風スタジオと、有楽町駅前毎日新聞社屋に隣接したプラネタリウム・スタジオだつた。みんな狭い不自由な空間で、連続放送劇やドキュメンタリーの収録にはげんでいた。
 電通の打合せはいつも土橋通りを渡ったところにある銀座ウェストだった。ウェストは妙に清潔で上品な空気がただよい、ラジオ番組の打合せにはいまいちシックリしなかった。

 有楽町にアマンドが出来たのもその頃だった。元宝塚の麗人がキャッシャーをつとめ、オーナーの滝川さんの愛人だという噂に尾ひれがついて評判となった。越路吹雪も寿美花代もタカラジエンヌも、帝劇、日劇のスタッフもみなアマンドで終電までたむろしていた。

 帝劇も日劇も宝塚も舞台稽古のとき、必ずアマンドからパルミパイとコーヒーの差入れがあった。稽古の合間にみなロビーのテーブルに群がってアマンドのコーヒーとパルミパイに癒された。
posted by Kazuhiko Hoshino at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

星野和彦パリ展帰国記念

img018.jpg
posted by Kazuhiko Hoshino at 14:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月07日

ハロウィンはオカルトである

haloween.jpg

 ハロウィンとは仮想して酒を飲んで渋谷に行く日、と思い込んでいる馬鹿者が後を絶たない。
 ラーメン屋の券売機に水を入れてぶっ壊してどこが面白いのか判らない。軽トラをひっくり返しボコボコにして嬉しいのか。渋谷の中央通りにある軽トラならささやかな商売で日々をつないでいる商人だ、ということへの想像力もないのだろうか。ひっくり返すならIT長者のキャデラックでもひっくり返したらいい。渋谷のハロウィンはただの馬鹿者たちだと思う。

 1992年にアメリカのルイジアナでハロウィンの夜、フリーズと言われても止まらず射殺された日本人の留学生がいたが、これなども生半可な知識で仮想して歩き回った結果だった。何の意味も考えないで仮装に走る若者たちに共通していえることだ。
 何故幽霊に扮するのか。魔女に変身するのか。悪魔やクロネコやゾンビになるのか。そんなに深く考えなくてもいいが、変装するキャストの意味ぐらいは理解しておいた方がいい。
 カボチャのランタンをみて、農協のお祭り? といった女子がいたが、大学生の今日まで誰も彼女にジャック・オー・ランタンの意味を教えなかったという現実がある。

 日本では70年代に原宿のキディランドで、ハロウィンの関連商品がうりだされ、これに眼をつけた代理店や菓子メーカーが目先の商売に利用しようと始めたのがそもそもなのだが、こうした年中祭事が学校教育から欠落していて、いわゆる商売の仕掛けと通過儀礼に対して無知な若者が圧倒的に多い。
 そのためディズニーランドでやっている、ユニバーサル・スタジオでもやっている、だから俺たちもやるということになる。

 いまの若者にはストレスがたまっているからと、わけしりに解説をくわえていたテレビもあったが、ひとえに教育の責任であるし、宗教教育の欠落だと思う。
 ローマ・カトリック教会は、ハロウィンはオカルトであると断じ、世俗の悪魔や魔女を楽しみとするような誤った方向へのイベント化はぜったいにいけないと発言している。
posted by Kazuhiko Hoshino at 14:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月06日

ぬるま湯の戦場ジャーナリスト

yasuda-junpei.jpg

 安田純平さんがやっと解放された。
 安倍総理みずからカタールとトルコには大変お世話になったといっているので、シリアのヌスラ戦線に対して、身代金を払って解決したことはたしかだ。ヌスラ戦線の身代金ビジネスは、一人当たり300万jから2700万jといわれているのて日本円にして3億円から30億円、そのどこかに落しどころが隠されている。

 何時の頃からかテレビのワイドショウなどに戦場カメラマンと称する人が登場するようになった。世界の大手通信社のクレジット付戦場写真はまま眼にすることはあっても、テレビにでている戦場ジャーナリストや戦場カメラマンのリポートなり写真をみることはほとんどない。この人たちはほんとうに戦場で仕事をしているのかどうかたしかめようがないのだ。

 9.11同時多発ロのころから、テレビ局や新聞社は自社スタッフを戦地に派遣しなくなった。戦争を知らない人間を戦場に派遣してもリスクが発生するだけで無意味な報道が返ってくるだけ、泥水をすすり、塹壕で銃をかかえて何日も仮眠をとるだけの戦場の常識が彼らには全くなく、都会育ちのぬるま湯環境があたりまえのリポートしか返ってこない。
 戦場ジャーナリストも、難民キャンプを取材する難民ジャーナリストになっている。難民キャンプは戦場から逃れてきた人たちのための場所で、難民を取材しても戦場ジャーナリストとは言い難い。
 もっとも彼らにとっては難民キャンプを背景に1分ほどの現地生中継をこなせば、4万程のギャラがふりこまれる。一分4万円ということは一時間240万円のタレントになった計算だ。戦場で働きたいというのは、おおよそ難民キャンプを覗きたい程度なのが日本の現状でもある。

 戦場ジャーナリストや戦場カメラマンを志すならば、まず国内の自衛隊で何か月かの体験入学をし、戦争のリアルを知ってから紛争地に向かうべきだろうし、もっといえば欧米の外人部隊に参加して戦場を把握してから、戦場ジャーナリストを試みられたらよかろう。
posted by Kazuhiko Hoshino at 15:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月05日

星野和彦パリ展帰国記念

無題.jpg 


 今年5・6月にかけてパリで開きました個展の帰国記念展を銀座ギャラリー座ストーンで開かせていただくことになりました。
 これはここ数年テーマにしていました「心象派フォト」PARISーTOKIOの集大成でもあります。
 パリで好評をえました写真表現と詩情の競演をご覧いただけるとさいわいです。
 期間 11月12日(月)から18日(日)毎日12時から19時まで開廊しています。
               12日と18日の16時から作品解説をいたします。
 会場については下の地図をご参照ください。

星野和彦パリ展帰国記念
posted by Kazuhiko Hoshino at 11:41| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする